ペドロ・デ・ラ・ロサは、2011年のF1シートを追い続けているが、個人スポンサーのないドライバーにとっての状況はかつてないほど厳しいと語る。イタリアGP後にザウバーのシートを失ったペドロ・デ・ラ・ロサは、現在ピレリのテストドライバーを務めながら、来年のF1復帰を目指している。「僕に資金があれば、100%レースできることはわかっている」とペロド・デ・ラ・ロサは AUTOSPORT にコメント。
「これまでもそうだったけど、チームがレースドライバーにシートを売るという点に関しては僕が知るなかで最悪だと言える」ザウバーでのF1復帰は期待外れに終わったが、デ・ラ・ロサはF1のチャンスを追い続ける価値があることを証明できたと感じている。「今年が終わって、再びフレッシュな気持ちになったことは確かだ。僕は強いし、この傾向を続けたい」「テストドライバーとして続けるならば、テストドライバーを1年務め、1年レースをする。そうでなければテストドライバーを2年務めて・・・」「だから、レーシングに戻らなくてはならない。でも、ピレリとのテストがいくつか残っているし、それを楽しんでいる。なので、今すぐに決断を下す必要はない。もう少し楽しんで、どういう道が開けるかを待ちたい」デ・ラ・ロサは、後方のチームであっても居心地のよいチームを見つけることが最優先事項だと説明した。「レースに優勝することは必要ではない。誤解しないでほしい。僕はそれほど傲慢ではないし、それほど夢想家でもない」「でも、楽しめることをしたいし、楽しい人々と仕事がしたい。最後のシーズンになるかもしれないので、いい1年にした。僕は自分の立場をわかっているし、キャリアの段階で無理にプッシュはしない」デ・ラ・ロサは、ヒスパニア・レーシングと交渉していることを認めたが、チームの技術計画についてもっと知りたいと語る。ヒスパニア・レーシングは、来年からウィリアムズのトランスミッションを搭載するが、トヨタとのシャシー供給は白紙となった。「僕にとって、全ては彼らの競技プロジェクトがどうなっているか次第だ」「それが興味深いものであれば、それに賭けるつもりだ。そうでない場合、もしくは僕がそうではないと思う場合は、時間の無駄になるだろう」「何をするにしても僕は常に全力を尽くす。物事に多くの情熱を注いでいる。どんなことにも情熱を持って行う。ヒスパニアに移籍した場合も同じように感じたい」デ・ラ・ロサは、2011年にレースシートもしくはテストシートのどちらになっても、目標はF1だけであり、他のカテゴリーを探すつもりはないとつけ加えた。「来年はF1だけに集中している。列車が通過してしまえば、飛び乗ることはできない。ル・マンやDTMに参戦するには十分に若い。でも、ずっとF1に参戦するには十分に若くない」関連:ヒスパニア・レーシング、デ・ラ・ロサに800万ユーロの持参金を要求