キャデラックはメキシコ人ドライバーのセルジオ・ペレスと契約し、来年のF1復帰を実現させることが、RacingNews365およびFormula.huの報道で明らかになった。早ければ今週にも、キャデラックはバルテリ・ボッタスとペレスの2026年ラインアップを発表する見通しだ。ペレスは2024年シーズンを最後にレッドブルを離れ、F1グリッドを去っていたが、正しいプロジェクトであれば復帰したいと明言していた。
今週初めにはRacingNews365がボッタスの契約を報じており、フィンランド人ドライバーもF1復帰を果たすことになる。キャデラックは来季F1に参戦し、2016年以来初めてグリッドが10チームを超えることになる。正式なドライバーラインアップの発表はサマーブレイク終了に合わせて行われる予定で、当初はサマーブレイク前に1名を発表するとしていたが、後にブレイク中盤へと修正されていた。最終的にサマーブレイクの終盤で両ドライバーを同時に発表できる状況となった。若手ドライバーも候補に挙がっていたが、グレアム・ロードンが率いるチームは経験を優先した。両者の合計グランプリ出走数は500戦を超え、さらにキャデラックは勝利経験のあるラインアップを整えた。ボッタスは10勝、ペレスは6勝を挙げている。ボッタスと同様、ペレスも今年中にも旧型車テスト(TPC)を通じてキャデラックとの融合を始めることを目指している。これは、来年からフェラーリがアメリカチームにパワーユニットを供給する契約開始に先立ち、旧型フェラーリ車を使用することになる。ペレスは最後の4年間をレッドブルでマックス・フェルスタッペンと共に戦い、フェルスタッペンは今年初め、メキシコ人ドライバーの復帰を望むと語っていた。「僕は常にチェコとすごくうまくやっていた」とフェルスタッペンは語った。「彼が走るモチベーションを持っている限り、まったく新しいチームであっても良い選択だと思う。フォースインディアやレーシングポイントなど、どんな名前で呼ばれていた時代でも、彼は常にポイントを持ち帰っていたからね」その他のシート状況キャデラックF1のシートが埋まったことで、来年のグリッドでまだ決まっていないシートはごくわずかとなった。メルセデスは近くジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリを発表すると見られており、ラインアップは変更なしとなる見込みだ。その後はレッドブル系とアルピーヌのみが未確定だ。アルピーヌはフランコ・コラピントとジャック・ドゥーハンの間で決まる可能性が高いが、レッドブルに関しては2026年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトが誰になるのか不透明だ。また、アービッド・リンドブラッドが来年レーシングブルズでデビューするかどうかも不確定であり、レッドブルは2026年のラインアップ決定に時間をかける見通しとなっている。