ブリヂストンが、F1ヨーロッパGPの決勝レースを振り返った。ヨーロッパGP決勝は、スーパーソフト−ミディアムのタイヤ戦略を使ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが波乱に富んだハイスピード・レースで優勝した。ベッテルに続いてフィニッシュラインを越えたのは、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンとジェンソン・バトン。
レース序盤、奇跡的に無傷だったマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)の事故の後にセイフティーカーが導入された。尚、レース終了後、3位で完走したジェンソン・バトンを含む9台が、セイフティーカー導入中のラップタイムについて審議の対象となっている。安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)「今日の優勝者であるセバスチャン・ベッテル選手とレッドブル・レーシングにお祝いを申し上げます。小林可夢偉選手も、最高のタイヤ戦略を使って素晴らしいリザルトをBMWザウバーチームにもたらしました。昨シーズンからこのチームには多くの変化がありましたが、今回は素晴らしいポイントフィニッシュを達成することができました。マーク・ウェバー選手はすさまじいアクシデントでしたが、大した怪我もなく我々もほっとしています。今回は、素晴らしいバレンシアの町を背景に非常にエキサイティングなレースが戦われました」浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)「今日はどちらのタイヤも力強い性能を発揮し、両方のコンパウンドで最速ラップタイムが記録されました。路面コンディションもレースを通して絶え間なく向上しました。セバスチャン・ベッテル選手は非常に力強いドライビングで、他のドライバーのようなルールに抵触することもありませんでした。小林可夢偉選手は長い第1スティントでミディアムタイヤの耐久性を証明しました。50周以上をこのタイヤで走り続けたにも関わらずコンペティティブなラップタイムを記録しました。その後、路面に一番ラバーが乗っている時にスーパーソフトを使うことができ、オーバーテイクのチャンスが多いとは言えないこのサーキットでオーバーテイクすることができました。タイヤの耐久性は高かったですが、ニコ・ヒュルケンベルグ選手のクルマの右リヤに関しては、タイヤとは無関係の要因によって生じた変化により、持ちこたえることができませんでした」
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