F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは、新F1レギュレーションではF1チームが利用することを期待していたかもしれないすべての抜け穴の可能性を塞いだと楽観視している。ロス・ブラウンは、2009年にF1史でも最大のオフシーズンの技術革新の1つとも言えるダブルディフューザーを自身のF1チームであるブラウンGPで展開した。
実際には2008年シーズン末でF1を撤退したホンダが生み出したダブルディフューザーを搭載したブラウンGPのF1マシン『BGP001』は、シーズン序盤に大きなアドバンテージを得て、ジェンソン・バトンがドライバーズタイトル、チームもコンストラクターズタイトルを獲得して衝撃を与えた。だが、現在のロス・ブラウンの仕事は、チーム間のコース上での競争を強化するために導入される新しいF1レギュレーションにおいて、F1チームがレギュレーションを創造的に解釈することによってブラウンGPのようなアドバンテージを得ることができないようにすることにある。「私が(F1チームの)テクニカルディレクターだったとき、チームが解釈を思い付いたのは奇妙な機会だった」とロス・ブラウンはThe New York Timesに語った。「いつ起こったかという点で非常に極端だった。毎日起こっていたわけではなかった」「すべての抜け穴、またはすべての解釈を予測しようとすることは非常に困難だ。しかし、確かなことは、我々のプロセスが問題を理解し、問題を排除することを中心に設計することだった」「我々のグループは、さまざまなエリアの感度を調べて、チームが設計を進化させ、設計を変更するための余地がどこにあるかを確認するために時間を費やした」「その後、ルールを破り、どのような抜け穴を見つけることができるかを確認するという、ルール破りのフェーズがあった」「すべての抜け穴を見つけたふりをするつもりはない。だが、我々は間違いなく、どこに機会があるかを見つけることがレギュレーションテスト段階を通過した」F1グリッド上の誰かがブラウンGPのダブルディフューザーに相当するものを思い付くことができると感じているかと質問されたロス・ブラウンは「ノー。そうは思わない」と語った。それでも、ロス・ブラウンはその可能性を完全に排除することもできないと語る。「決してどうなるかは分からない。誰もそれが起こるまで予期していなかった!」
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