アストンマーティンとレッドブル・レーシングが共同で開発したハイパーカー『ヴァルキリー』が初めてイギリスの公道を走行した。レッドブルとアストンマーティンの技術提携によって誕生したヴァルキリーは、“空力の奇才”と称されるF1デザイナーのエイドリアン・ニューウェイが設計。6.5リッターの自然吸気V12エンジンを搭載した2人乗りのミッドエンジン・ハイパーカー。ハイブリッドと組み合わせて1160馬力を発生させる。
市販車バージョンのヴァルキリーの150台に加え、サーキット専用バージョンのヴァルキリー AMR Proを25台限定で生産することを発表。2020年の生産となり、最低価格は250万ポンド(約3億1,000万円)。生産予定の150台(AMRプロの25台も同様)は全てすでに完売している。アストンマーティンが公開した画像では、ダークブルーのヴァルキリーがイギリスの公道を走行している。「サーキットテストを成功裏に終え、最近のヴァルキリーはシルバーストン・サーキット近隣の公道を走行中。アストンマーティンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズのチームはこれから実走テストに入り、我々のハイパーカー引き渡しに一歩近づくことになる」プロモーションのため、最近シルバーストンで生産開始前のバージョンをドライブしたレッドブルドライバーのマックス・フェルスタッペンは、このマシンを"常識外"と称している。アストンマーティンは、世界耐久選手権(WEC)の新しいハイパーカーレギュレーション発表を受けて、ヴァルキリーでル・マンに参戦する計画だったが、ローレンス・ストロールがアストンマーティンの株式を取得したことにより、この構想はいったん凍結されてる。ローレンス・ストロールは2021年から自身の所有するレーシング・ポイントF1チームをアストンマーティンに変えてF1に復活させる考えを明らかにしている。 また、オーナー変更に伴い、レッドブルとのスポンサー契約は今年末で終了するが、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズは全てのヴァルキリーを確実にカスタマーに届けることを約束している。
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