アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1カタールGPの決勝を振り返った。アルファタウリ・ホンダF1は、ピエール・ガスリーが2番グリッド、角田裕毅が8番グリッドからスタート。しかし、ソフトタイヤスタートの2ストップ戦略は機能せず、ガスリーは11位、角田は13位とトップ10内からのスタートを生かせずノーポイントに終わった。
「今日のレースは、両マシン共にペースとタイヤの消耗に苦しんだ難しいレースとなった」とジョディ・エギントンはコメント。「裕毅のファーストスティントは、捨てバイザーがリアウィングに引っかかってしまったことで妥協を強いられた。これによってマシンの荷重とバランスが失われたので、バイザーを取り除くために最初のピットストップを早める必要があり、結果的に理想よりもかなり後ろまで順位を落としてしまった」「ピエールは、左フロントタイヤが激しく消耗したことでマシンバランスに苦戦し、前方のマシンについていくことができなかった。したがって、同様に最初のピットストップを早めなければならず、タイヤの消耗に対応するための戦略に変更する必要があった」「このような問題が発生した結果、ポジションに影響が出てしまい、この状況を打破するための十分なペースもなかった。アルピーヌは全てにおいて素晴らしく、厳しいバトルの中でソフトタイヤを上手く使いこなしていた。この点が、違いを生み出したのだろう」「コンストラクターズチャンピオンシップでの5位争いで不利になってしまったことには、チーム全体が悔しがっている。しかし、レースはまだ2回ある。チャレンジングではあるが、目標は変わらない。できる限り多くのポイント獲得に向けて、さらにプッシュしていきたいと思う」