アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1カタールGPの予選を振り返った。予選Q3でピエール・ガスリーはターン15の出口で膨らんで外側の縁石に乗った際にフロントウイングを破損。マシンの下に潜り込んだウイングが右フロントタイヤを傷つけてパンクを喫し、メインストレートに入ったところでストップする。
だが、幸いにも1回目のアタックで4番手タイムをマークしていたため、ピエール・ガスリーは2列目グリッドを確保した。予選Q2を7番手で通過し、直近の5戦で4度目となるQ3進出を果たした角田裕毅は、Q3でガスリーから約0.2秒差のタイムを記録。中団勢は僅差にひしめき、8番手で予選を終えた。「昨日の確かなパフォーマンスと、昨晩のエンジニアたち、メカニックたち、ドライバーたちのハードワークによって、また一歩前進をすることができた」とジョディ・エギントン。「両ドライバーは厳しい予選の中でこの進歩を上手く活かし、明日の決勝に向けて良いグリッドポジションを獲得してくれた。裕毅は予選で素晴らしい活躍をしてトップ10以内に入っており、ここカタールで良いパフォーマンスを魅せてくれていて非常にポジティブなことだ。ピエールはこれまでセッションごとに力強く着実な走行をしており、予選でも彼に相応しい4位を獲得してくれた」「新たなサーキットで良いポジションを獲得するのは容易なことではないので、非常に満足している。ピエールのラップタイムは、それ以前のタイムよりも徐々に速くなっていたので、縁石に乗り上げてフロントウィングにダメージを負ってしまったことは残念だ」「走行を振り返り、様々な要因を把握することになるが、これまで他の対戦相手たちもあのハイスピードコーナーのカーブを懸念しているようだった」「コンストラクターズ・チャンピオンシップの5位争いが非常に凄まじくなっており、アルピーヌ勢も両マシン共にQ3を突破したので、明日はかなり激しいレースになると思うが、今回のチャレンジを楽しみにしている」