マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、2018年の活動についてまだ全てのオプションがオープンな状況だと語る。マクラーレンは今シーズン限りで競争力と信頼性に悩まされたホンダとのパートナーシップを解消し、2018年からルノーのパワーユニットを搭載する道を選んだ。
ホンダのパワーユニットに不満を抱いていたフェルナンド・アロンソは9月には2018年の去就を決めたいと述べていたが、1ヵ月経った現在もまだ契約延長には至っていない。そして、先週末の鈴鹿でフェルナンド・アロンソは、F1アメリカGPまでの2週間で決断を下したいと述べていた。フェルナンド・アロンソは、来季もマクラーレンに残留することになるとの見方が強いが、F1以外にも選択肢はあるとのコメントを繰り返している。「まだ何も決まっていない。だいたい決まっているけど、何も完全には確定していない。様子を見ていく。まだ全てのオプションがオープンだ」とフェルナンド・アロンソは Mundo Deportivo にコメント。「何度も言ってきたけど、僕のゴールのひとつは、世界で最高のドライバー、世界で最も完成されたドライバーになることだ。そのためにはまだ他のカテゴリーで勝たなければならないと思っている。特に“3冠”はグラハム・ヒルしか成し遂げていない。それが目標のひとつだし、達成にトライしたい」「常に状況をもっと良くしたいと思うものだ。経路と目的地を決めなければならないときは、出来る限り高い目標を設定しなければならない」「2018年のゴールは、この数年間では不可能だった競争力を得ることだ。世界で最高のドライバーになるという目標には、モータースポーツで最も権威のあるレースだけでなく、他のカテゴリーでも勝つ必要がある」「F1は世界で最高のシリーズなので、僕たちはF1に集中することもあるけど、異なるドライビングスタイルや違ったスキルを求められるテクノロジーの要素の少ない他のカテゴリーがある。それも面白い挑戦だと思う」今年、インディ500に挑戦したフェルナンド・アロンソだが、インディカーへのフル参戦には興味がないようだ。「2018年のカレンダーが出たね。インディカーのフルシーズンは短期的には考えていない。でも、今年経験してみてインディ500は魅力的だし、将来また経験したい。それがいつになるかはわからないけど、再びあの場所で戦いたいね」F1で16シーズンを戦っているフェルナンド・アロンソだが、モチベーションは失ってはいないと語る。「スタートするときは、世界に才能を見せつけて、F1で成功を収めたいという夢を持っているものだ。今、僕はモチベーションは変わっていない。クルマに乗るときはいつでも期待があるからね。チームのために結果をもたらす責任がある」マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソとの交渉は2つの詳細は残っているものの、ほぼ完了していることを示唆している。「現在、我々は詳細に取り組んでいる。それらの詳細に同意できるというのが両者の意向だ」とエリック・ブーリエはコメント。「全ての可能性について考え始めると、状況は複雑になるものだ。今のところ、我々はフェルナンドに残留を納得させられると期待している。言い換えれば、交渉の大部分は完了している。両当事者間で重要なポイントは解決している」フェルナンド・アロンソは、新生マクラーレン・ルノーに残留した場合、ル・マン24時間レースやデイトナ24時間レースに参戦する可能性が取り沙汰されている。