アルファロメオF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、フレキシブルウイング規制を強化するというFIA(国際自動車連盟)の決定に不満を持っており、それらの変更には莫大な費用をチームに強いると主張する。最近、FIAは、6月のF1フランスGPから導入するリアウイングの柔軟性について新たなテストの概要を示す技術指令を発行。これにより、リアウイングは許容限界を超えて曲がらないことが保証される。
この動きは、メルセデスF1のルイス・ハミルトンが、レッドブル・ホンダ RB16が“ベンディウイング”を使用して高速走行時にドラッグを低減させていると指摘したことに端を発している。F1モナコGPの週末、マクラーレンのF1チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、より厳格なテストを歓迎しつつも、デザインをアップデートするために必要な時間を与えることを意図したFIAの実装のタイミングに不満を述べた。アンドレアス・ザイドルは、導入の遅れはフレキシブルウイングを使用しているチームが享受する不当なアドバンテージを長引かせるだけだと主張した。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフも同じ意見を持っており、FIAの新ルール導入のタイミングが“中途半端”だとして抗議も辞さない構えを見せている。フレキシブルウイングを使用しているチームのひとつと考えられているアルファロメオF1のフレデリック・バスールも二人の意見には同意するが、主張な空力設計の変更に関連するコストを指摘する。「私はルールを変更するためのアプローチに少し腹を立てている」とフレデリック・バスールはモナコで記者団に語った。「F1のエンジニアとデザイナーの仕事は、レギュレーションの限界でパーツを設計することであるため、テストの値を変更することはまったく公平なことではない」「シーズン中にレギュレーションを変更すれば、新しいパーツを設計する必要がある。影響を受けないと言っているチームはジョークだ。すべての人に影響する」「結局のところ、荷重下で最大の変形に対するレギュレーションがあり、我々は他の人ほど賢くないと思う。誰もが限界に利用していたが、FIAは限界を変更することを決定した」「それは少し驚くべきことだが、彼らは負荷と変形を変更した。シーズン中にだ。新しいテストの導入やテストの新しい方法ではなく、負荷の値を変更するだけだ」「このようなことを目にするのはこれが初めてだ。限界に達している場合、良い仕事をしている場合、新しいウイングを製造する必要があるからだ。しかし、コスト削減の観点からは本当に巨大な努力だ」フレデリック・バスールは、チームが支出を削減するために戦っているときにそれが発生することに怒りを覚えている。「それをする時間はある。だが、それには大金を要する」とフレデリック・バスールは語った。「我々全員がお金を節約するために戦っているわけだし、現場で一人を減らすことについて話している。そんな我々にとってジョークのようなものであり、呆れて物も言えない」