アルファロメオF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、フェラーリの2021年型F1エンジンによって昨年失われたペースの“大部分”を取り戻すことができると自信をみせる。昨年、フェラーリF1エンジン勢は総崩れ。その要因は、FIA(国際自動車連盟)によって発令された一連の技術指令によるフェラーリF1エンジンのパフォーマンス不足が主な原因だったのは明らかだ。
燃料流量とオイル燃焼を投じされたフェラーリのF1パワーユニットはパワーとペースを失い、前シーズンよりもストレートではるか遅くなった。その結果、本家フェラーリは6位、アルファロメオは8位、ハースF1は9位と低迷した。今年、アルファロメオF1は再びフェラーリのF1エンジンを搭載するが、フレデリック・バスールは2021年F1マシン『C41』に搭載されるF1エンジンは非常に異なるものになることを期待している。「フェラーリとのコラボレーションは非常にうまくいっていると思う」とフレデリック・バスールは語った。「我々は強力な会議を行ってきた。冬の間、おそらく完璧な仕事をしなかった昨年のポイントをカバーするために長い会議を行った」「彼らのマシンからそれほど多くのものを取り入れることはない。おそらくひとつかふたつの要素で、それ以上ではない。だが、そこがコラボレーションの重要なポイントだとは館得ていない」「コラボレーションの重要なポイントは、お互いから学ぶことができると確信することだ。レギュレーションの範囲内でやっていかなければならないし、できるかぎり最高の仕事を行う必要がある」しかし、改善をもたらすのはフェラーリのF1エンジンだけではない。昨年、アルファロメオF1は空力の相関とタイヤ管理に苦労した。フレデリック・バスールは、フロント周りを一新したC41でその問題が修正されたことを期待している。「チームの基本となる哲学は同じだ。明日は今日よりも良い仕事をしなければならない」とフレデリック・バスールはコメント。「昨シーズンは8位でフィニッシュしたので、2021年にはより良い結果を目標にする必要がある。そのためには、各部門、トラックサイド、そして本社で改善を続ける必要がある」