フランコ・コラピントは、20年近くぶりにアルゼンチン人としてF1レースウィーク週末のセッションでF1マシンを運転する機会を得たことを「素晴らしいのチャンス」と表現した。21歳のフランコ・コラピントは、ウィリアムズ・ドライバー・アカデミーのレーサーとして、イギリスグランプリのプラクティス1でウィリアムズのF1マシンをドライブするチャンスを得た。これは、育成シリーズであるF2で素晴らしい走りを見せ、直近の4戦で1勝、2位2回という好成績を収め、ランキング5位につけていることが評価された結果だ。
「とても特別な瞬間になるだろう」とフランコ・コラピントはF1.comに語った。「どのレーシングドライバーにとっても、初めての FP1 を経験することは誰もが望むことだ。この機会と昨年も多大なるサポートをしてくれたウィリアムズからの信頼を得られたことは、非常に嬉しく、誇りに思う」「これは素晴らしいチャンスだ。興奮している。走行時間は1時間という短いものだけど、シルバーストーンは高速コーナーが連続するF1マシンを走らせるのに最高のトラックだ。とても楽しみだし、良い仕事ができるよう頑張りたい」フランコ・コラピントは現在F2ランキング5位。シルバーストーンはフランコ・コラピントにとって昨年F3で優勝した思い出深いコースであり、彼は今週、週末の最初のセッションでローガン・サージェントのマシンを引き継ぐ前に、グローブにあるウィリアムズ本部のシミュレーターで準備を微調整する予定である。金曜日はF2のプラクティスで一日が始まるので、非常に忙しくなるだろう。ウィリアムズでFP1に出場するまで、残り1時間45分しかない。その後、彼は飛び降りてF2パドックに急いで戻り、1時間35分後の予選に備える。「F2マシンと比べて、マシンがどんな感じなのかをすぐに感じ取れるのはいいことだ」とフランコ・コラピントは言う。「いいチャレンジになるだろうし、素晴らしい機会にもなる」フランコ・コラピントは昨年のF3で印象的なランキング4位を獲得し、今年はF2にステップアップした。そして、このアルゼンチン人はスロースタートの後、見事なリズムを見つけ始めている。「今年の初めの期待は少し高すぎたので、小さな一歩を踏み出すのではなく、かなり大きな一歩を踏み出していた」とフランコ・コラピントは説明した。「時々、少しステップから外れてしまい、自分が望むプロセスを実行するのに苦労していた。一歩一歩ステプを踏み出すようにしたら、より正確になり、より細部にまでこだわるようになった」「バルセロナでのテスト(次のF2レース、イモラ大会の前)は、とても役に立った。F2デビュー前はF2カーでのテストを一度も経験していなかったので、F3とは大きく異なるマシンに慣れるのに苦労した」「バルセロナでのテストは、物事を改善するのに役立った。それ以来、イモラで優勝し、それ以来最高の予選結果を残すことができた。ここ3回の予選では常にトップ5に入るなど、かなり安定している。状況は良くなっている」アルゼンチンは、5度の世界チャンピオンに輝いたファン・マヌエル・ファンジオや、12回のレース優勝を誇るカルロス・ロイテマンなど、素晴らしいF1ドライバーを輩出してきた。しかし、アルゼンチン人ドライバーがF1レースウィークエンドに参加したのは、ガストン・マザカンが2001年に参加した以来、10年以上も前のことだ。「若い頃、自分の国から来た人を応援できたらどんなに良かっただろう」とコラピントは語る。「自分の国から多くの応援をしてもらえて嬉しい」「バルセロナのトラックの入り口に、大勢のアルゼンチン人が待っていてくれた。プレッシャーというわけではないけど、自分の活躍を願ってくれる人たちがいて、良い結果を残すと喜んでくれるというのは、とても嬉しいことだ」「母国から多くの愛を受けるのは素晴らしいことだ。アルゼンチンのドライバーがレースウィークエンドに参加するのは本当に久しぶりだから、みんなとても楽しむと思う。歴史的な瞬間だ」