ウィリアムズF1チームで車両パフォーマンス責任者を務めていたロブ・スメドレーは、これ以上状況が悪化することはないとのチームの見解に不快感を覚えている。コンストラクターズ選手権を9回制した名門チームのウィリアムズだが、近年は低迷が続いている。2015年はコンストラクターズ選手権3位だったが、2018年には最下位に転落。2019年は1ポイントしか獲得できず、再び最下位でシーズンを終えた。
ウィリアムズは、これ以上悪化することはないとの見解を示しているが、2018年にチームを去ったロブ・スメドレーはさらに悪化する可能性はあると警告する。「悪化することはないという哲学は常にある」とロブ・スメドレーは Reuters に語った。「モータースポーツ、特にF1で何度かブロックの周りにいたが、これよりも悪化する可能性があるというのが現実だ」「2019年よりはるかに悪くなることはないと話しているが、2018年もそう言っていた。2017年もそう言っていた。2020年が実際に2019年より悪化する可能性があるというのが現実だ」「ウィリアムズが今いる場所から好転させて、突然チャンピオンシップのトップ5に戻ることができると考えている人は非常に間違っている。それは間違いだ」「我々はレーシングチームであり、レースにのみ存在するという昔ながらの概念はもはや十分ではなく、熱情的なインディペンデントでいることはできるが、それを行うには予算が必要だ」ウィリアムズは、2019年シーズン後、ロバート・クビサを支援した大口スポンサーのユニリーバとポーランドの石油会社PKNオーレンが離脱。新加入のニコラス・ラティフィによってもたらされた新しいスポンサー契約を求めざるを得なかった。ロブ・スメドレーは、そのような状況を見るのはいちF1ファンとして“悲劇的”だと語る。「部外者の今は期待することがでいるが、内側にいるときはただ期待していたくはなかった」とロブ・スメドレーは語る。「悲劇的なケースだ。私はウィリアムズがいつ世界選手権で優勝したかを思い出せない世代ではない」「その衰退を見ることは、F1ファンとして本当に悲痛だ」