マクラーレンは、将来のLMP1カーを定義する新しいFIA 世界耐久選手権(WEC)のレギュレーションに“強い関心”を持っていることを明らかにした。マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、2021/21 WECシーズンに導入が予定される新しいレギュレーションに取り組んでいる潜在的なマニュファクチャラーにより第2回円卓会議に参加。
WECが目指す新しいアイデアに好感を抱いているとザク・ブラウンは述べた。「我々は、予算やテクノロジーレベルなど、彼らが話している多くのことに好感を抱いている。それは我々が強い関心を抱く方向に進んでいる」とザク・ブラウンは Autosport にコメント。マクラーレンの関心を“将来のための会議に出席し、それを検討している人々”に伝えたと説明した。以前からマクラーレンは、ル・マン24時間レースへの復帰を示唆している。ザク・ブラウンは、F1チームだけでなく、マクラーレン・オートポーティブのスポーツカー部門を統括するエグゼクティブディレクターに就任した後、3ヵ月も経たないうちに1995年にマクラーレン・F1 GTRで優勝したル・マン24時間レースへの復帰を“見たいと思っている”と語っていた。その時点では、マクラーレンのスポーツカーをベースにしたGTEクラスでのル・マン復帰が最も可能性が高いと述べていたザク・ブラウンだが、最近ではコスト効率の高いレギュレーションが導入されれば、マクラーレンはLMP1に参戦することに関心を示している。マクラーレンが、ル・マンを制覇するためのクルマを製造するという決断をした場合、世界3大レースでの“3冠”を目指すフェルナンド・アロンソは、マクラーレンでその夢を追いかけるチャンスを得られるかもしれない2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、19日(日)にバーレーンで開催されるWECルーキーテストでトヨタ・TS050ハイブリッドをテストする可能性が報じられている。今週末のWECバーレーン6時間を最後にLMP1クラスから撤退するポルシェもレギュレーション会議に参加している。ポルシェのGTモータースポーツ部門を率いるフランク・ステファン・バリサーは、同社が“議論し、耳を貸していく”準備ができていると述べていた。WECのプロモーターであるフランス西部自動車クラブのスポーティングディレクターを務めるヴィンセント・ボーメニルは、新しいレギュレーションが、高性能スポーツカーの外観をもったプロトタイプの可能性も“選択肢のひとつ”であるとマニュファクチャラーに説明しており、それが2020/21のレギュレーションが向かうべき方向性になっていくと考えられている。共同でWECのレギュレーションを作成するフランス西部自動車クラブとFIAは、12月の世界モータースポーツ評議会までに幅広い枠組みを整えることを目標に掲げている。
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