フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1バーレーンGPでのスピンは自分のミスであるとチームに謝罪した。38周目、セバスチャン・ベッテルはルイス・ハミルトン(メルセデス)に2番手を奪われた直後にターン4でスピン。サイド・バイ・サイドのバトルだったが接触はなく、単独でのスピンだった。
このスピンでセバスチャン・ベッテルはタイヤを傷め、バイブレーションが発生したことでフロントウイングが脱落。ピットインを強いられ、大きく順位を落とすことになった。終盤にはレースをリードしていたチームメイトのシャルル・ルクレールのパワーユニットにトラブルが発生してスローダウン。結果的にセバスチャン・ベッテルのスピンはメルセデスに1-2フィニッシュを許すことになった。セバスチャン・ベッテルは、無線で「申し訳ない。僕のミスだ」と謝罪した。「僕もびっくりしたけど、リアを失った。修正できなかった。本当に申し訳ない。シャルルには心から同情する。最高のレースを戦ったし、本当に力強かった。君が勝つはずだったとシャルルに伝えて欲しい」昨年、セバスチャン・ベッテルは、F1ドイツGPでトップを走行中に単独スピンを喫して勝利を逃すなど、多くの批判を浴びせられた。今年は期待の若手であるシャルル・ルクレールの加入によってプレッシャーは増していると考えられている。「正直、プレッシャーと関係があるとは思っていない」とレース後にセバスチャン・ベッテルはコメント。「ルイスと戦っているときは前に留まることが目標だったし、それが狙いだったのは確かだ。突然リアを失って驚いたし、スピンしてしまったときにはもうすでに遅かった」「もちろん、改めて見ても間違いなく自分のミスだったし、あの時、あのスピンがなければ僕たちのレースはもう少し良いものだったかもしれない。それでも、難しいレースだったし、僕の方に課題がたくさんある。今週末はマシンのフィーリングが良くなかったし、特に昨日と今日がそうだっただ。運も必要だ」 「チームの観点では、2週間前から良い進歩を果たしている。ポジティブになる理由はたくさんあるし、基本的に楽しみにしている。もちろん、今日は満足していないし、うれしくもないけど、水曜日にはテストでクルマに乗れるし、試したいことがたくさんある」 フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、セバスチャン・ベッテルを擁護した。「セブがすでに話したように、あれはミスだった。ミスについて議論する必要はないと思っている」とマッティア・ビノットはコメント。「我々は常にバトルをしており、そのために取り組んでいる。決して容易ではない。いつだって起こり得ることだと思う。ドライバーたちを励ます必要があるはずだ。ドライバーは最高の結果を達成するために限界までドライブすることでミスを犯することもある。セブもまさにそうしようとしていた」 「彼が言ったように、我々バランス面に改善しなければならない課題があり、今もクルマについて学んでいるところだ。来週にはバーレーンで数日のテストがある。中国に向けた準備に有益となるだろう。その点ではすべて良いことだと思っているし、我々はそこに集中しつつ、改善できることを願っている」関連:【動画】 セバスチャン・ベッテル、批判必至の単独スピン
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