マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、中国GPでF1初優勝を飾ったアンドレア・キミ・アントネッリについて、「これが最後の勝利にはならない」と予想した。メルセデスは中国GPで今季2度目のワンツーフィニッシュを達成し、アントネッリが初めて表彰台の中央に立った。アントネッリはスプリントを除く通常予選でF1キャリア初ポールポジションを獲得。決勝ではオープニングラップ直後に首位ではなかったものの、ジョージ・ラッセル、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールとの争いを制し、初優勝を手にした。
一方のフェルスタッペンは苦しいレースを強いられ、レッドブルの不振もあって厳しい週末となった。フェルスタッペンはアントネッリの将来性を高く評価フェラーリは今回も小型ターボの強みを生かして上位争いに加わったが、アントネッリはチームメイトのラッセルを抑え、メルセデスの先頭を守り抜いた。その後もアントネッリはハミルトンとルクレールを攻略し、2人は3位表彰台を巡って争う展開となった。ハミルトンもフェラーリ移籍後初表彰台を獲得したあとアントネッリを称賛しており、親しい関係にあるフェルスタッペンもまた19歳の勝利を前向きに受け止めている。「これが最後の勝利にはならない。でも最初の1勝はとても感情的なものだ」とフェルスタッペンはスカイスポーツ・イタリアに語った。フェルスタッペン自身も、レッドブル移籍初戦で初優勝を挙げた際には大きな感情の動きを見せていた。それからほぼ10年が経ち、今度はまた1人、10代の勝者がF1の最年少優勝者リストに加わった形だ。一方で2026年F1レギュレーションには強い不満アントネッリの勝利を喜ぶ一方で、フェルスタッペンは2026年F1レギュレーションについては厳しい見方を崩していない。中国GPでのフェルスタッペンは、チームメイトのアイザック・ハジャーがオープニングラップでスピン。自身もスタートをうまく決められず最後方まで後退し、レース中には無線で不満を訴えた末にリタイアした。これでランキング首位ジョージ・ラッセルとの差は43ポイントに広がっている。フェルスタッペンはオランダメディアに対し、レーシングニュース365経由で次のように語っている。「これを楽しんでいる人がいるなら、その人はレースというものが何なのか本当に分かっていない」「まったく楽しくない。僕たちはマリオカートをやっている。これはレースではない。結局、勝つのはキミ・アントネッリかジョージ・ラッセルだけだろう。彼らは他の全員よりはるか前にいる」「自分の順位に腹を立てているわけではない。むしろ今のほうがさらに激しく戦っているし、そうなると何をしなければならないのか、そしてこれは何なのかが、もっとよく分かる」「本当に冗談みたいだ。少しは影響を与えられるかもしれないけど、根本的に正しくない。来年それが変わるともあまり思えない。ただただつらい」フェルスタッペンは以前からレッドブルに対して率直なフィードバックを返すことで知られているが、1人でマシンをメルセデスやフェラーリと同じレベルまで引き上げることはできない。フェラーリはメルセデスに接近しているものの、現時点ではラッセルとアントネッリによる2強構図が続いているように見える。