レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1バルセロナテスト最終日までにRB15を走行できる状態まで持っていたこと自体が“奇跡”だとしてチームスタッフを称賛した。レッドブル・ホンダは、テスト3日目にピエール・ガスリーがドライビングミスで大クラッシュ。RB15は大きなダメージを負い、チームは一晩かけて懸命にマシンを再構築した。
しかし、ダメージはギアボックスまで及んでおり、パーツ不足によって問題を解決することができず、マックス・フェルスタッペンは午前中に29周を走っただけでテストを終えることになった。マックス・フェルスタッペンは、利用可能な交換用のギアボックスのパーツが不足していたことが、コースに復帰できなかった理由だと語る。「昨日起こったことにすべて関係している」とマックス・フェルスタッペンは認める。「とにかく残念だよ」レッドブルはミルトン・キーンズから一晩で新しいパーツを空輸したが、それでも完全に正常に機能するようにクルマに戻すことができなかった。「ギアボックスのパーツが少し不足していた。2度のクラッシュですでに2つ壊れていたからね。そういうことだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「チームは今日も僕が少しでも運転できるようにするために本当に一生懸命に仕事をしてくれた。とにかくパーツがほとんどなかった。昨夜イギリスからすべてが到着したし、走ることができたできただけでも奇跡だ」最終日は残念なカタチになってしまったが、マックス・フェルスタッペンはレッドブルのテスト内容、そして新しいホンダのFf1エンジンが示した信頼性と性能に満足していると語る。「僕たちはかなり良いパッケージを持っていると思う。エンジンも本当にうまく機能していると思う。常に冬季テストはもっとうまくやれたと思うものだけど、全体的に僕たちは非常に強いテストができた」8日間で438周を走り込んだマックス・フェルスタッペンは「僕たちは多くの周回数を走り込んだ。今日は最高の一日ではなかったかもしれないけど、全体的に僕はずっと100周以上走ってきた」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「今日はそれほど良くはなかったけど、スピードは問題ないと思う。ロングランを見ても、トップチーム勢は全員がかなり拮抗している。僕たちはそれに満足することができる」マックス・フェルスタッペンは、今季マシンRB15が先代モデルより確実に良くなっていることを期待している。昨年は、シーズンの序盤にルノーのF1エンジンのペースの欠如と低い信頼性を含めた多くの問題によってチャンピオンシップ争うから退くことになった。「昨年、夏休み後にはワールドチャンピオンは手が届かないものになっていた」とマックス・フェルスタッペンは認め。「今年のメルボルンでは十分なポイントを獲得する必要がある。ポジションに関係なくね」「僕たちのペースはかなりいい。それが十分であるかどうかわからない。なぜなら僕たちはテストの最後の2日間で実際に軽い燃料で運転をすることができなかったからね」「でも、長めの走行に目を向ければ、すべてがかなり有望に思える。だから、今はレースをスタートするのを楽しみにしている」ホイールが故障したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を除けば、8日間のテストでマシンをクラッシュさせたのはピエール・ガスリーのみ。誰もがマシンの限界を探りながらもテストの妨げにならないようにマシンを壊さないことを心がけるプレシーズンテストではルーキーでさえマシンを壊さずうに走行していた。チャンピオン獲得を目標に掲げるレッドブル・ホンダにとってプレシーズンテストの最悪のカタチを招いたピエール・ガスリーの評価は当然ながらガタ落ちだろう。