ヤルノ・トゥルーリは、チーム・ロータスのパフォーマンスに失望しており、2011年が最後のF1シーズンになる可能性があると認めた。F1で15年目を迎えるベテランのヤルノ・トゥルーリは、2009年末にトヨタがF1から撤退した後、昨年立ち上がったばかりのチーム・ロータスに移籍したが、苦しいシーズンを過ごしている。
かつて予選のスペシャリストして知られたヤルノ・トゥルーリだが、シーズンを通してT128のパワーステアリングに不満を述べており、またT128のシステムは彼のドライビングスタイルに合っていないと述べた。「コバライネンが僕よりも速いのはそれが理由だ」とヤルノ・トゥルーリは La Gazzetta dello Sport にコメント。「良い状況ではない。マシンの空力は効率的ではない。2010年以降は中団で戦えると期待していたけど、僕たちはまだ後方にいる。ロータスはまだ経験を積んでいるところだ」「問題はパワーステアリングだし、それに煩わされ続けている。最近は常にそうだけど、ステアリングから明確なフィードバックが得られなければ適応させられない。僕のドライビングスタイルは非常に正確だし。それを補うことができないし、限界を感じることもできない。目隠しをして運転しているようだ」「コバライネンにはそのような問題はないので、僕より速い。予選でベストの走りができたことがない。燃料を積んでマシンが重いレーススタートはうまくいく。でも、マシンが軽くなってくると駄目なんだ」今季限りでロータスとの契約が満了となるヤルノ・トゥルーリだが、競争力のあるシートを見つけられなければF1を引退する準備ができていることを示唆した。「状況を見守りたい。僕は表彰台や勝利を争うことに慣れている。このような状況はきつい。レースを辞めることはないけど、周りを見てみて、F1を離れるかもしれない」「インディには興味はないけど、強いチームとル・マン24時間のような耐久レースに出ることには興味がある。でも、今はまだ考えてはいないし、心をクリアにしておきたい。そのあと様子を見てみるよ」