トヨタF1チームは、トヨタが今シーズン末に突然F1を撤退することはないことを保証している。しかし、トヨタ自動車はチームに対して大幅なコスト削減を迫っているという。トヨタF1チームは、今年11月15日に行われるトヨタ自動車の取締役会まで2010年のF1活動予算の承認を待つように通知されており、トヨタもホンダやBMWのようにF1から撤退するのではないかとの不安が広まっている。
しかし、トヨタ自動車の情報筋によれば、本社からのメッセージは、F1撤退ではなく、コスト削減を求めてのものだと説明している。「東京からのメッセージは、トヨタはF1を継続するという意味だ。しかし、予算は大幅に削減される可能性が高い」と情報筋は語っている。トヨタ自動車は、F1活動予算の40%削減を検討しているとみられており、これにチームのスポンサーシップを加えると、2010年のトヨタF1の予算は今年の3分の1程度となる。来年の予算が保証されていないため、トヨタF1チームはドライバーに対して経済的な確約をすることができない。また、コスト削減によりF1プログラムから削減されることになるスタッフは、2011年からトヨタが参戦を検討しているとされるル・マンのプロジェクトに異動となる可能性がある。トヨタは、今年の優勝がF1継続への必須条件としてシーズンに挑んできた。しかし、新しいコンコルド協定が締結したことで、トヨタは今後3年間の参戦を約束したことになる。トヨタがエンジンを供給するウィリアムズは、今シーズン限りでの契約の終了を望んでおり、またコスト削減により、ヤルノ・トゥルーリを放出するとの噂が流れている。関連:トヨタ、F1撤退を正式発表 - 2009年11月4日
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