トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、今シーズン、ホンダのF1エンジンが多くの故障に見舞われることを覚悟していたとし、予想していたよりも信頼性が高いことに満足していると述べた。マクラーレン・ホンダ時代、ホンダのF1パワーユニットは多数の故障に見舞われていた。実際、今年はどのメーカーよりも多くのコンポーネントを使用しているが、それは来季に向けてパフォーマンスを向上させるための実験的な意味合いが強く、コース上では大きなトラブルには見舞われていない。
F1メキシコGPの金曜記者会見に出席したフランツ・トストは「ホンダは信頼性に関して期待を上回っている。なぜなら、我々ははるかに多くの問題に見舞われると考えていたからだ。だが、正直、大きな問題はまったく発生していない」とコメント。また、フランツ・トストは、「ホンダは新スペックではトップチームからそれほど離れていない」としてパフォーマンス向上に満足していると付け加えた。しかし、今週末のF1メキシコGPでトロロッソ・ホンダの2台はどちらも“スペック3”エンジンを使用していない。それはメキシコ特有の高地という環境では、旧仕様の方がセッティング面で確実性が高いという判断によるだが、F1アメリカGPで使用したピエール・ガスリーのパワーユニットに組み立て品質上の懸念が確認されたためで、シーズン残りの戦いを考慮してガスリーのパワーユニットを交換。決勝では後方グリッドからスタートすることになっている。「オースティンでのレース後、彼らはピエールのパワーユニットに組み立て品質上の問題を検出した。彼らはリスクを冒すことを望まなかったため、メキシコで新しいパワーユニットを入れることを決定した」とフランツ・トストは説明。「ここの非常に特殊な高度とコンディションにより、旧スペックにパワーユニットを交換するために2周だけと決めていた。ホンダは適切なパワメーターを設定するには旧スペックの方が知識と経験があると考えた。したがって、ピエールはレース週末をスペック2で走る」「今年のホンダの作業に関して、彼らはここまで素晴らしい仕事をしている。彼らハパフォーマンスを大幅に向上させ、信頼性も高めている。サンパウロとアブダビでの残り2レースを本当に楽しみにしている。そこではペナルティは受けないからね」「来年に関しては、彼らは正しい方向に進んでおり、冬の間にも改善するだろう。来年、レッドブル・レーシングとトロロッソがホンダを搭載するのを見るのを楽しみにしている」