トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダF1との新たなワークスパートナーシップによってトロロッソとしてはこれまでで最高の状況にあり、その効果は特に2019年F1マシンの開発で大きなアドバンテージになると語る。昨年9月、トロロッソは2018年からルノーに代えてホンダのF1パワーユニットを搭載することを発表。シーズン終了からすぐに本格的な共同作業を進めて、2018年マシン『STR13』をスケジュール通りに完成させた。
しかし、トロロッソのシャシー、ホンダのF1パワーユニットともに昨年モデルの進化版。本当の意味でのトロロッソ・ホンダのマシンは2019年型からとなる。「トロロッソはこれまでで最高の状況にあると言わなければならない」とフランツ・トストはコメント。「技術面では、昨年12月に何度か技術的なミーティングを開催して様々な話題を議論し、両社ですぐにそれに取り組んだ。シーズン中にも車体とパワーユニットを開発していきたいので、今もかなり密接に協力している」「今では車両、パワーユニットの搭載方法、冷却システムの設計方法、エキゾーストシステム、電気系ボックスの配置場所など、完全な設計プロセスにはるかに関わっている」「特に来年は完全なマシン設計という点で大きなアドバンテージになると思っている」ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治も「トロロッソは新しいアイデアにオープンですし、我々の意見を注意深く聞いてくれます」とコメント。「我々は一緒に目標を達成するために懸命に作業しています」ホンダF1は、過去3年間でマクラーレンと成功を収めることができなかったが、トロロッソとは良好な関係を築いている。マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。フランツ・トストは「マクラーレンで何が起こっていたのかはわからないし、それにはコメントしたくない。それは過去の関係であり、私は関与していないからだ。したがって、私には結論を出すことはできない」とコメント。「実際、トロロッソはホンダと素晴らしい関係を築いている。非常に密接に協力し、過去に起こった可能性のある全ての問題を解決するために冬の期間にかなり懸命に作業をしてきた。過去2レースで彼らはそれを証明したし、私は将来について本当に楽観的だ」「トロロッソは、本質的にイタリアのメンタリティを持った非常にフレンドリーなチームだ。我々の良い関係は初期の頃からまったく摩擦はなかったと言わなければならない」とコメント。「それに加えて、我々はホンダの人々と働くエンジニアや従業員のために彼らの文化や考え方を理解するためのワークショップを開催した。ヨーロッパと日本の文化は非常に異なるからね。彼らは問題なく一緒に働いていくための本当に良い方法を見つけたと言わなければならない。これが継続していくと確信している」
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