バルセロナでのF1グランプリは、フォーミュラ1が提案する「主要欧州イベントの年次ローテーション」方式を受け入れることで、将来的に存続する可能性がある。先週末の開催に際し、一部では2026年以降のF1との契約延長が発表されるのではないかとの期待もあった。来年からマドリードが公式の「スペインGP」タイトルを引き継ぐことが決まっているにもかかわらず、だ。
しかしカタルーニャ州政府のビジネス大臣、ミケル・サンペルは、交渉は依然として「進行中」だと明かす――ただし、その進みは遅いという。「最高の料理はスロークッキングだ」と彼は笑いながら語った。「少しずつ、少しずつ」「数日で終わるかもしれないし、数週間かかるかもしれない。あるいは数カ月かもしれない――それは見てみないと分からない」では、そのイベントは将来どんな名称になるのか? 「それも交渉の一部だ」と彼は認めた。すでに発表されているように、スパ・フランコルシャンは今後すべての年にF1を開催するのではなく、隔年開催とすることでその歴史あるグランプリの継続を確保している。バルセロナもこのローテーション方式に加わる可能性があるのかという問いに対して、サンペルは「テーブルの上にはいくつかの可能性がある」と答えた。「交渉している2つの当事者は、いずれも取るに足らない存在ではない。ひとつは政府全体であり、もうひとつはフォーミュラ1全体だ。だからこそ、非常に多くの可能性があり、それゆえに交渉は長引いている」「我々はすべての利点と不利益を分析しているが、F1グランプリを開催したがっている国の需要は、皆さんが想像する以上に多い。この件には高度なマネジメント能力と、非常に高いレベルの慎重さが求められている」とサンペル大臣は締めくくった。