佐藤琢磨にとって2017年はインディカーのキャリアで最大のチャンスのひとつになるかもしれない。今年40歳になった佐藤琢磨は、4年間所属して“ホーム”と呼んでいたAJフォイト離れ、アンドレッティ・オートスポーツに移籍した。2003年にマイケル・アンドレッティがチームオーナーとして関与して以降、チームは4度のタイトル、インディ500で4勝を挙げている。
先週、フェニックスでアンドレッティのドライバーとして正式に作業をスタートさせた佐藤琢磨は「自信がありますし、興奮しています。アンドレッティは競争力があるので、モチベーションも高まっています」とインディカ公式サイトにコメント。アンドレッティ・オートスポーツは、ライアン・ハンターレイ、マルコ・アンドレッティというベテラン、そして、2年目のアレキサンダー・ロッシに佐藤琢磨を加えた4台体制でシーズンを戦う。「確かにそれは有益です」と佐藤琢磨は語る。「僕たちは、アンドレッティ・オートスポーツが、ドライバーラインアップとチームの運営方法によってシーズンを通してかなり競争的になっているのを長年目にしています」「今は彼らがそうすることができた理由がよくわかりました。非常に高度なエンジニアリングプログラムです。ドライバーはそのデータを共有しています」「一緒に働いて、チームを前進させるのは楽しいですし、最終的にはそれが僕たちの唯一の目的です。このような基盤のしっかりした組織と一緒に働くことは僕にとって素晴らしい機会だと思います。それについて本当に興奮しています」フェニックスでのテストでは、佐藤琢磨とアレキサンダー・ロッシがほぼ同じ場所でウォールにクラッシュしたが、佐藤琢磨は4名のドライバー間とチーム内で共有されているデータ量に満足していると語る。「そうですね、僕たちは多くのことを分担しました。実際、僕たちのレースセットアップはかなり強かったですし、基本的にそれらが同じものを共有しています。様々なセッティングとプログラムにトライしましたが、非常に生産的だったと思います。アレックスと僕が予選シミュレーションで問題を抱えたのは残念でしたが、それ以外は非常に生産的なテストでした」これまでの7シーズン、KVレーシング、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング、AJフォイトでインディカーで117戦に出走してきた佐藤琢磨は、これまで大きな体制で戦うのはF1参戦以来だと語る。「あまり驚くことはありません。F1ではファクトリーで600名が働くビッグチームにいましたし、それと比較すると想像しやすいと思います。インディカーはよりタイトなファミリーのようです」「僕は長年テキサス(AJフォイト)にいましたが、とっても素敵で温かいチームでした。ですが、作業している人数とう点ではかなり少ないです。アンドレッティに来て、インディカーだけでなく、インディライツのプトグrマウにも取り組んでおり、全てを合わせると100名近くいます。名前を覚えるのは難しいですし、レースショップですれ違う人々と挨拶をするときもなかなか名前を思い出せません。でも、フィーリングはいいです」」「エンジンアリングが非常に強いことが重要です。メカニック全員が素晴らしいですし、ビッグチームと仕事をすることを嬉しく思います」2017年シーズンの開幕戦は3月10日(金)〜12日(日)にフロリダ州セント・ピーターズバーグで行われる。