ホンダは、今年のインディー500ウィナーである佐藤琢磨の顔が刻まれたインディ500優勝トロフィー「ボルグワーナートロフィー」を12月8日(金)・9日(土)の2日間にわたってHondaウエルカムプラザ青山で特別展示する。ボルグワーナートロフィーは、世界三大レースの一つ、インディ500の勝者を称えるために1936年に登場。
それまでのウイナー24名の顔が刻まれた、特徴的なフォルムの銀製彫刻には、毎年優勝者の顔が追加されていき、レース後に飲み干す牛乳と同様にインディ500の象徴的アイコンとして認識されている。今年、アジア人として初めてインディ500を制した佐藤琢磨選手の顔もこのトロフィーに刻まれ、10月17日に米国で初めて公開された。普段、トロフィーはインディ500の舞台であるインディアナポリス・モーター・スピードウェイ内に所在する、ホールオブフェームミュージアムで展示されている。しかし、この度、1936年に登場して以来、初めて米国を離れ日本でのさまざまなイベントでお披露目されることとなり、12月8日・9日の2日間、Honda青山ビルにも展示されることになった。本物のフォルム、その大きさ、刻まれた歴代の優勝者の表情を間近で見ることができる希少な機会だ。ボルグワーナートロフィー世界で最も有名なトロフィーの一つであるボルグワーナートロフィーは、1936年にインディ500の優勝トロフィーとして登場。歴代ウイナーの顔が刻まれたトロフィーというのは世界に2つとない、極めてユニークな、そして価値あるもの。アール・デコ様式のこのトロフィーの高さは、のちに追加された土台も含めて165cmあり、スターリングシルバー製のため、重さは土台を含めて50kgもある。佐藤琢磨の顔は、ボルグワーナートロフィーに載る104個目。佐藤琢磨が勝ったレースは第101回大会だったが、過去2回のレースがリリーフドライバーを起用しての優勝だったことから2つの顔が一年のスペースに刻まれたことと、第二次世界大戦後、消滅の危機に面したインディアナポリス・モーター・スピードウェイを新たなオーナーとなって救い、インディカーレースを今の隆盛へと導いたトニー・ハルマンの顔もトロフィーに刻まれている。そのため、佐藤琢磨は104番目となった。なおトニー・ハルマン氏の顔だけは、その偉大なる功績を讃えるため24カラットのゴールドで作られている。当初の価値は1万ドル(約112万円)だったが、現在は350万ドル(約3億9500万円)まで価値が上昇している。