ダニエル・リカルドは、2023年F1第22戦ラスベガスGPの決勝を14位でフィニッシュ。スクーデリア・アルファタウリのグリップ不足により、彼がレースしていたクルマとは『別のレベル』にいるように感じたと語る。リカルドは予選15位となり、3台のリタイアを伴う50周のレース中、わずか1つ順位を上げただけだった。
その1人はリカルドのスクーデリア・アルファタウリのチームメイトである角田裕毅で、最後尾スタート後にギアボックスの問題でフラッグを見ることができなかった。ランド・ノリスとニコ・ヒュルケンベルグもゴールに届かず、二人はそれぞれリカルドの1つ後ろと前からスタートした。リカルドはタイヤの温存が得意なマシンだけに前進を期待していたが、そうはならなかった。「レースには楽観的に臨んでいた。もしかしたら大丈夫かもしれないし、そうでないかもしれないという現実がまだ少し残っていたと思う」とリカルドは語った。「残念ながら、そうではなかったかもしれない」「レーススタートやリスタートで苦戦するのは分かっていた。この週末の僕たちは間違いなく何かを見落としていた。まだ気温が低いときに、滑りやすいアスファルトの上でタイヤをうまく使うことができなかった」「それでも、2~3周すれば気温が上がってきて、また集団に追いつくことができるだろうと思っていた。でも、実際にはそこに到達することはできなかったし、リスタートは僕たちの助けにはならなかったと思う」「それは言い訳ではなく、今週末の僕たちに欠けていたものなんだ」リカルドの苦闘は、要所要所でライバルのグリップに及ばなかったことだった。さらに悪いことに、グリップのある方のラインにいたにもかかわらず、ライバルたちはリカルドを短時間で仕留めてしまった。「他とはグリップのレベルが違っていた」とリカルドは認めた。「ターン3のアウトサイドでオーバーテイクされたんだけど、僕が言うのもなんだけど、ターン3のアウトサイドは本当に、本当に、本当に滑りやすいんだ」「だから、彼らにアウトサイドから抜かれて、『ああ、僕らは間違いなく違うリーグで活動しているんだな』って思ってしまった」「だから、僕たちにはやるべき宿題がある。来週は別の話になるので、それに焦点を当てる」ダニエル・リカルド「決勝には期待をもって臨んだ。このサーキットの新しく作られた路面は滑りやすく、特に路面温度が低いときにタイヤを作用させるのに苦戦していたので、スタートとリスタート時は苦労すると分かっていた。数周かければタイヤを温めて集団に戻れると思っていたけど、実際は難しかった。言い訳ではなく、この週末に苦戦していたことは事実なので、過去のデータから解決策を見つけなければならない。終盤にリタイアするマシンもいて、彼らよりはよいペースで走っていたけど、トップ10入りするには足りなかった。また来週もミディアムダウンフォースのサーキットでレースをするので、来週に期待したいと思う。気持ちを切り替えて、次のレースに挑む」