ダニエル・リカルドは、ルノーF1チームでミッドフィールドを戦っていくなかで自分のレースクラフトに新しいスキルが追加されたと語る。2019年のここまでの19戦でダニエル・リカルドは3レースを除いて3列目よりも後ろからレースをスタート。レッドブル時代にはオーバーテイクを得意としていたリカルドだが、後方からスタートすることでオープニングラップのドライビングへの適応を迫られた。
「ミッドフィールドはタイトだし、0.1秒でで3~4くらいスポットが後退することもあるのでイライラすることがある」とダニエル・リカルドは語る。「でも、その0.1秒を獲得すれば、3~4くらいスポットが前方に移動する。リアルなバトルのように感じるし、ほとんどの場合、ベスト・オブ・ザ・レストになった人々は週末に実際に何かに勝ったように感じる。そこには内部のバトルがある。いい感じだったし、楽しかったね」「最悪だとか面白くないとかはあまり言いたくないけど、唯一の問題は1周目のインシデントの真っ只中に巻き込まれる可能性が高いことだ」「それが唯一のことかな。コントロールできないことだとは言いたくないけど、ここ数年よりも頻繁にそのようなポジションに置かれている。それにょって、1周目のレースクラフトで作業することもできた」「僕の一般的なレースクラフト、オーバーテイクは、レースを通してそれほど悪くはない。でも、1周目に関しては、ミッドフィールドからスタートしている今は、ターン1に向けてベストの決断を下せなかったことがあった。その後、もっとうまくやれるようになったけどね」「だから、ミッドフィールドにいることで少し学んでいる。それはクールなことだ」「私は永遠にここにいたくはありませんが、確かにそれは新しいスキルであり、ここ数年あまりそんなことをする必要はないことを学んでいます。」今季のダニエル・リカルドのレースでのベストリザルトは、モンツァで4位、次いでアメリアでの6位となっている。だが、たとえ結果がそれほど壮観ではなくても、自分の努力に満足できるとダニエル・リカルドは主張する。「自分が状況を最大限に生かせれば、いつだって僕はレーストラックを満足して離れる。トロフィーやシャンパンを持ち帰ることで高められるのは嘘ではないけど、自分のドライビングに実際にはあまり満足していない表彰台もあった」「最高成績は決して高くはないし、モンツァで4位になったのは大きな結果だったけど、それでも表彰台には立ってていない。でも、個人的な達成に関して言えば、すべてを出し切れたとわかってトラックを離れることを僕が必要としているすべてだ」