ダニエル・リカルドは、ルノーF1チームに移籍するよりも、ホンダのF1エンジンを初搭載するレッドブル・レーシングに残留することの方がリスクが高いと感じたと語る。昨年末でレッドブルとの契約が切れたダニエル・リカルドは、2019年の所属チームを決定することに時間をかけてきた。
メルセデスやフェラーリとも交渉したダニエル・リカルドだが移籍は実現せず、最終的にルノーF1チームへの移籍を決断。5年間で7勝を挙げたレッドブル・レーシングを離れ、ワークス復帰以降でまだ表彰台すら獲得できていないルノーF1チームへ移籍するという決断は衝撃を持って受け止められた。当時、ダニエル・リカルドの選択には賛否両論が巻き起こったが、2019年にホンダのF1パワーユニットを搭載するというレッドブル・レーシングに単純に自信を感じることができなかったと語る。「レッドブルでは、常に過去に達成された成功に対して自分自身が評価される」とダニエル・リカルドは motorsport-total.com にコメント。「危険なのは失望してしまうことだ。僕の印象ではルノーに移籍して勝てないリスクよりも、レッドブルで陥る方のリスクの方が高かった」しかし、ダニエル・リカルドは、ルノーF1チームがグリッド上位での戦いを望むことができるようになるにはまだ進むべき道のりがあることを認めている。「ルノーはまだ望んでいる場所には到達できていない」「チームは2014年以来、キャッチアップしてきたし、ミスが続く可能性も高い。でも、それらの間違いは段階的に廃止されるというのが僕の印象であり、僕の個人的なフィーリングが言っていることだ」「ホンダの方が解決しなければならない問題は多い」ダニエル・リカルドは、2月16日(土)にルノーF1チームのマシンで初走行を実施。新しいホワイトのデザインのヘルメットを装着したダニエル・リカルドは“カーナンバー3”が掲載されたR.S.19のステアリングを握り、フィルミングデーの上限となる100km内の21周(98km)を走り込んだ。走行を終えたダニエル・リカルドは「今日、バルセロナでR.S.19を初めて試すことができて嬉しい。次の2週間のテストでチームとクルマをもっと学んでプッシュしていくのを楽しみにしている」と語った。