ダニエル・リカルドは、まだ毎朝、勝利の予感が4位の失望に変わったF1スペインGPのことを考えながら目を覚ましているという。 F1スペインGPのオープニングラップでメルセデスの2台が共に絡んで姿を消した後、しばらくレースをリードしていたのはダニエル・リカルドだったが、チームの戦略によって運命はわかれ、新チームメイトのマックス・フェルスタッペンがF1史上最年少のレースウイナーになるのを後ろから見守るしかなかった。
ダニエル・リカルドが実行した3ストップ戦略はレース前の予想で最速とされていが、最終的に勝ったのは2ストップを行ったチームメイトのフェルスタッペンで、ダニエル・リカルドは2台のフェラーリにも先行された。「レースの結果には腹が立ったよ」とダニエル・リカルドは認める。「振り切るのは簡単か? 簡単とは言えない。でも、振り切って前に進めるかと聞かれれば、それは間違いなく可能だ」 「レースから数日経ったけど、いまだにそのことを考えて目が覚める。寝る時は忘れているけど、起きた時は頭に浮かんでいる。少し時間が必要みたいだね」「この3戦で僕らたちに本当にふさわしいリザルトが得られなかったためからだと思う。いつももっといい結果が可能だったと思っていたからね。だから、『クソ、何だよ!』と思てしまったんだろうね。でも、それもレースの一部だ」 ダニエル・リカルドはチームメイトの勝利を見守るのは複雑な気分だったと認めている。 「チームがまた勝てて、みんなのモチベーションが最高潮になり、自信が高まったことに喜んでいる僕もいる。それはとても良いことだし、できるだけ自分をそっちに持っていこうとしているけど、個人的には大きなフラストレーションがあった」 「タフだよね。チームスポーツではあるけど、自分のためにやっているのもわかっているからね。チームスポーツであると同時に個人スポーツでもある。そのバランスを取るのはいつも大変だ。僕自身としては、受け入れるのはまだ難しい」 ダニエル・リカルドはマックス・フェルスタッペンを本物の脅威だと考えているが、彼の存在が自分のレベルアップに繋がることを望んでいるという。 「マックスは実力あるF1ドライバーだ。それは僕にとってすごくいいことだし、いいモチベーションになる。僕がレッドブルに来てセブ(ベッテル)と戦うことになった時、こう言ったはずだ。僕はベストに挑戦したいとね。今はマックスが最新の挑戦だ。彼は手強い。ある意味、彼のこの成功はいいことなのかもしれない。これを乗り越えられれば良いことしかないし、僕たち2人のキャリアにとってもいいはずだ」