ダニエル・リカルドは、今季の不振は、ルノー製パワーユニットと同じくらいレッドブル側にも問題があると考えている。2015年シーズン序盤のレッドブルは、F1オーストラリアGPとF1バーレーンGPでリカルドが記録した6位がベストリザルト。しばしば、ルノーの信頼性問題に見舞われてきたレッドブルだが、空力が重要なスペインでも苦戦を強いられた。
ダニエル・リカルドは、F1スペインGPの7位という結果は、レッドブル側にも問題があることを示していると主張する。「スペイン前の時点でわかっていたとは思うけど、バルセロナの一戦エンジンだけではないことを示していると思う」とダニエル・リカルドはコメント。「今はもうみんながそれに気づいているはずだし、全員が『そうだね、僕たちのいるべき場所はここじゃない』と降参している。確かにレッドブルにとってこの4〜5年はダウンフォースが素晴らしかったし、とりわけ高速コーナーに優れていた。昨年でさえ、高速ではとても強かったからね。それがチームとしての長所だと思っていた」「今年の僕たちは誰よりも高速に優れているわけではない。あえて言うなら、高速コーナーでは上位勢よりも遅い」「他のチームが進歩している一方で、理由はどうであれ、通常の前進を遂げられていないエリアのひとつにすぎない。いろいろと失っている部分がある。今はチームの全員がそれをわかっている。とにかく理由を追求しようとしているし、修正の方法も探っている。でも、それはルノーだけではない」レッドブルが、今シーズンの戦いで後退した理由を聞かれたダニエル・リカルドは「わからない。僕は遅くなっていないからね。もし質問がそういう意味ならね!」とコメント。「ある意味、マシンが組み立てられると期待していたように機能しない。でも、すべてのことがわかっているわけではない」また、ダニエル・リカルドは、空力パッケージに対するエイドリアン・ニューウェイのアグレッシブなアプローチが裏目に出た可能性を示唆してもいる。「どんな空力パーツでも、エイドリアンが常にかなりアグレッシブであることはわかっているし、彼のやり方もそうだ。もしかしたらそれが理由なのかもしれないけど、それは誰にとっても同じだ」「結局のところ、僕たちは現時点で果たしておくべき前進を遂げられていないチームの一角なだけだ。全員が同じプラットフォームを与えられているわけだし、あまり批判的になりたくない、でも、突出した言い訳があるとは思わない。理由はどうであれ、まだパズルがうまくはまっていないということだ。それによって思うようにマシンが機能しないんだと思っている」