ダニエル・リカルドは、今シーズン、メルセデスに失敗が続けば、タイトル争いに食い込むチャンスはあると考えている。2014年シーズンのF1は、メルセデスのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの一騎打ちになるというのが一般的な見方ではあるが、F1ハンガリーGPが終了時点でダニエル・リカルドはポイントリーダーのロズベルグと71ポイント差につけている。
圧倒的なメルセデスのパフォーマンスを見れば、今後2人がさらにライバルたちを引き離すことになりそうだが、ダニエル・リカルドは、これからも2人のミステイクや不運に乗じることができれば、ダブルポイントが与えられる最終戦F1アブダビGPにトップから50ポイント差以内でたどりつけるかもしれない。「僕たちは終わったと言う人もいるけど、それは純粋にメルセデスのパフォーマンスだけを見ていると思う。ほとんどのサーキットで、通常の週末、通常のコンディションでは、彼らが圧勝してきた。今日のような日はコンディションにいくつかの変化があり、セーフティカーが何回か入ったおかげで、バトルの中にいることができる」とダニエル・リカルドは優勝を果たしたF1ハンガリーGP後にコメント。「セブが、数字上で終わるまでは終わっていないと言っているのは正しいと思う。今日のことを見れば僕は選手権で差をつめたけれど、現実的にはまだ道のりは長い」「このようなことでアプローチが変わったりすることはまったくない。そこにいてもいなくても、僕たちは可能な限り上位を目指してレースをするし、当然、今日のような日は、勝利が手の届く範囲にあって、僕らはそれをつかみとった。いずれにせよ、それが日曜日に対するアプローチを変えたりはしない」「アブダビに今年適用されるシステムを考えれば、シーズン終盤までまだまだオープンだろう。僕たちは自分たちにできることを続けていくだけだよ」ダニエル・リカルドは、F1ハンガリーGPでの優勝が、たとえタイミングの良いセーフティカー導入によって可能になったものであったとしても、8月末にF1ベルギーGPで戦いが再開するときに向けて、この勝利で希望が生まれたと話した。「今日はもちろん複雑なコンディションで、3つの異なるマニュファクチャラーがそこにいたという意味で、セーフティカーがこのオーダーを作ったのかもしれない。でも、僕はこのことが後半戦に向けて何かを生み出すことができると考えたい。純粋なドライコンディションではメルセデスが今でも他の全員に対してかなり大きなアドバンテージを持っていると思う」「スパはシーズンの後半戦を始めるにはとても良い場所だ。もしかしたら、天候などの変化で、エキサイティングな何かが生まれるかもしれない。全ての数字を忘れれば、今日3つのチームと3つのマニュファクチャラーがすべてここにいたのは素晴らしいことだ。エキサイティングな展開だ。それは間違いない」