レッドブルF1 2025年のRB21で調整する領域は「すべての計画が整っている」

しかし、レッドブルが間違った開発ルートを進み、マクラーレンが復活したことで、チームの競争上の優位性が消え去る一因となった。フェルスタッペンの素晴らしい活躍により、タイトル獲得に王手をかけているものの、レッドブルはコンストラクターズ選手権で3位に低迷している。ブラジルでの復活まで10戦勝利から遠ざかっていたフェルスタッペンは、レッドブルの急激な衰退により、以前の計画されていたアップデートが中止になったことを明かした。しかしレッドブルのチーフエンジニアであるポール・モナハンは、方向性の急な転換がRB20の後継機に施したい修正を変更したわけではないと主張している。レッドブルには2025年までの明確な方向性があるのかと問われたモナハンは「あなたに『はい』と答えることもできるが、来年の最初のテスト前には誰もがナーバスになっているだろう」と答えた。「だから、来年のマシンで何を試して何を達成したいのか、シーズン中盤でも分かっていなかったわけではない」「そして、来年のマシンは2026年のマシンの難しさも加味したものだ。だから、我々が何をしたいのかは分かっている。現時点では、すべての計画は整っている」しかし、モナハンは、レッドブルが冬の間にどれだけの進歩を遂げたかは、ライバルたちが何を成し遂げたかを見るまではわからないと認めている。「しかし、繰り返しになるが、それはほとんど問題ではない。重要なのは、ライバルたちと比較して、我々が何を成し遂げたかだ」「我々は、どれだけの作業をこなしたいか、何を試して達成したいかを知っている。そして、そこにどれだけの開発作業が必要かを考える」「我々は来年のチャンピオンシップに挑みたいと思っているので、レッドブル・レーシングのスキルを総動員して、我々の目標をすべて達成するのはかなり難しいだろう。しかし、我々は挑戦する」ポール・モナハンは、今シーズンは風洞テストの時間が減ったことがレッドブルに打撃を与えていることを認めている。レッドブルはテスト時間の制限を言い訳にしていないレッドブルは、他のチームと比較して風洞およびCFDテストの時間が削減されたことが、チームが最後に追い付かれた要因のひとつであることを認めている。しかし、モナハンは、チャンピオンチームがそれを言い訳にしないようにしなければならないと述べた。なぜなら、時間の追加がパフォーマンスの向上を保証するわけではないからだ。「まあ、我々は他チームよりもやや少ない」とモナハンは強調した。「フェラーリとマクラーレンは我々にかなり接近している」「さらに、例えばハースやウィリアムズとの差に目を向けると、彼らの今シーズンのパフォーマンスを軽視するつもりはないが、我々よりもかなり上を行っている」「タイムを出すことだけが重要なのではなく、タイムを出し、そこから何かを引き出すことが重要であり、それがスキルの一環だ」「だから、いくらでも不満を言うことはできるが、風洞での時間やCFDの数値を変えることはできない。それだけだ」レッドブルは追加テスト時間よりもタイトル獲得を優先するまた、モナハンは、3位以内に入賞するための空力テストの追加時間を割くくらいなら、今シーズンもコンストラクターズ選手権で優勝することを選ぶと述べた。「個人的には、プライドが何よりも傷つくと思う」「確かに時間は少し増えるが、タイムを見るくらいならコンストラクターズ選手権のタイトルを維持したい。それは我々次第だ」