レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、2022年F1第7戦モナコグランプリの決勝レースを振り返った。セルジオ・ペレスがリスキーなウェットコンディションやセーフティカー、グリップ低下したタイヤなどの悪条件を跳ねのけ、カルロス・サインツ(フェラーリ)を抑え切ってモナコGP初優勝を挙げた。
マックス・フェルスタッペンも3位入賞を飾り、キャリア65回目の表彰台を獲得するとともに4位に終わったシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対するポイントリードを広げた。合計125ポイントを獲得しているマックス・フェルスタッペンは、現在ルクレールに9ポイント差をつけてドライバーズ選手権の首位に立っている。セルジオ・ペレスもモナコGP優勝でルクレールに6ポイント差まで詰め寄った。また、モナコGPで優勝と3位を獲得したことでオラクル・レッドブル・レーシングはコンストラクターズポイントを235ポイントまで伸ばし、フェラーリに36ポイント差をつけた。「今日は我々とチェコにとって素晴らしい1日となった」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「彼は週末を通じて集中していたので、相応しい勝利だ。フェラーリを仕留めてみせたチームワークと両ドライバーは素晴らしかった。今シーズンのチェコは素晴らしい仕事をしている。ジェッダではポールポジションを獲得し、彼とマックスのタイム差は今シーズン大いに縮まっている。今日の優勝は彼に相応しい」「今週末のマックスは彼が求めていたマシンを手にできなかったが、シャルル(ルクレール)を下し、目標だった選手権のリードを守れたので、本人はリザルトに満足している。ドライバーやピットウォール、ガレージ、そしてミルトンキーンズのクルーの素晴らしいチームワークを通じて今週のパフォーマンスを最適化できた。非常にハッピーだ」優勝したセルジオ・ペレスは「レース後は平常心に戻るが難しかった」とコメント。「レース中はアドレナリンとエナジーが漲っていた。表彰台でメキシコ国歌を聴いて実感が湧いた。モナコで勝つというのは世界中のあらゆるドライバーにとっての夢だし、この上なくハッピーだ。僕たちは週末を通して速く、自分たちに集中できていた。正しい戦略があれば良い仕事ができる可能性があることは分かっていた」「この優勝を母と家族全員に捧げる。母は先週体調が非常に悪かったので、このレースは彼女に優勝を届けたいというモチベーションが高かった。信じられない1日になったし、チーム全員のためにもすごく嬉しい。メキシコの皆さんも誇りに思ってくれることを願っている。モナコでの勝利は人生で何回も経験できることではない。初優勝は格別だ」3位表彰台を獲得したマックス・フェルスタッペンは「まずはチェコを祝福したい。今日の彼は驚異的な仕事をやってのけた」とコメント。「チームとして僕たちは良い仕事をしたし、良い戦略を実行できた。もちろん、3位フィニッシュは理想的ではないけれど、昨日の予選でタイムを更新できなかったので仕方がない」「混乱したスタートやバトル中も、僕たちはチームとして冷静さを保ち、良い判断を下せた。チームの戦略はチェコの優勝によって報われたので、これが今日最大のポジティブな収穫だった。2台を表彰台に導いたチームの努力を心から誇りに思う」