レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンはF1で独自のクラスにいると感じているが、重要な違いがひとつあると語る。ルイス・ハミルトンが、現在のF1におけるスターであることは間違いない。2008年にマクラーレンで最初のタイトルを獲得したハミルトンは、昨年、ミハエル・シューマッハの最多記録となる7回目のF1ワールドチャンピオンを獲得。最多勝利数ではすでにシューマッハを抜いて記録を更新し続けている。
今年、ルイス・ハミルトンは単独トップとなる8回目のF1ワールドチャンピオン獲得を目指しているが、2021年の開幕戦F1バーレーンGPでは、レッドブル・ホンダF1とマックス・フェルスタッペンがシーズンを通してハミルトンに挑戦するためのマシンを手に入れた可能性が示された。メルセデスF1のバルテリ・ボッタス、レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスもこの優勝争いに参加することを期待しているが、ヘルムート・マルコは、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは独自のクラスにいると感じている。「レースは、2人が独自のクラスにいることを明確に示した」とヘルムート・マルコは Formel1.de に語った。F1バーレーンGPでルイス・ハミルトンに約0.4秒差をつけてポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンだったが、決勝ではトラックポジションを重視して2台で仕掛けてきたメルセデスF1に戦略面でトップを奪われた。それでも終盤にハミルトンを抜いてトップに立ったフェルスタッペンだったが、トラックリミットを超過したことしてポジションを返すことを余儀なくされ、レース後にいくつかの論争を生んだ。ヘルムート・マルコは、現時点でルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンを分けていることが1つあるとすれば、それはハミルトンの“信じられないほどの一貫性”だと考えている。「ハミルトンがマックスに対して持っていることは、信じられないほどの一貫性だ」とヘルムート・マルコは説明する。「彼がいかに戦術的に素晴らしい仕事をしたか、どのようにラインを変更したかなどを見ることができた。マックスにとっては非常に難しいレースだった」「しかし、繰り返しになるが、彼らは多かれ少なかれ互いに互角だ。マックスもある時点でハミルトンのような豊富な経験を利用できるようになるだろう」
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