レッドブルの2016年F1マシン『RB12』は、エイドリアン・ニューウェイが大きく関与せずにデザインされる最初のマシンとなる。昨年、F1チームの第一線から退くことを発表したエイドリアン・ニューウェイは、すでに新たなプロジェクトに焦点をシフトしている。だが、レッドブルは、今年のRB11はまだエイドリアン・ニューウェイの影響が非常に大きいマシンだと主張しており、彼のリーダーシップなく開発されるのはRB12が最初になると述べた。
「確かに彼は一線を退いたが、RB11にはこれまでのマシンと同じレベルで関わっている」とレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはコメント。「違いが出てくるのはRB12以降だ。彼は昔ほど近くにはいない。だが、バーレーンには来ていた。彼は今もテクニカルチームの師として、彼らを導いている」エイドリアン・ニューウェイが関与しているにもかかわらず、今年レッドブルは2008年以来最悪のシーズンスタートを切った。しかし、クリスチャン・ホーナーは、RB11のフルポテンシャルが解放されるのはこれからだと語る。「もちろん、我々はマシンを改善しなければいけない。しかし、これまでは他の問題に対処するためにセットアップ面で大きく妥協していた。そうなると、ダウンフォース等が減り、それが別の問題を招くという悪循環となる」「まだRB11における最適なポジションにはいない。だが、それは間違いなくエイドリアンのマシンだ・・・」