レーシング・ポイントF1のチーム代表を務めるオトマー・サフナウアーは、チームの2020年F1マシンを巡る“ピンクメルセデス”論争にも疲れ果てていると語る。F1プレシーズンテストでレーシング・ポイントの新車RP20が登場した瞬間から、メディアとファンはメルセデスW10との類似点について観察を繰り返しており、ルノーF1が正式に抗議したことで“ピンクメルセデス”論争は数か月間続いている。
今週中にもピンクメルセデスの合法性についての決着がつく予定となっているが、チーム代表のオトマー・サフナウアーは、チームスタッフの仕事が侮辱されていると感じており、論争に苛立っていると語る。「私はそそれほどではないが、このマシンを現在の位置まで開発するために本当に一生懸命に働き、さらに開発を続けているファクトリーのスタッフを侮辱することは許せない」とオトマー・サフナウアーは Reuters に語った。「彼らの仕事を軽視し、皆が『コピーした』だの『盗用した』と言っているのを耳にするが、それは絶対に真実ではなく、行き過ぎている」レーシング・ポイントは、RP20のブレーキダクトは、2019年にメルセデスから合法に得たものをベースにしていることを認めている。アンディ・グリーンは、ブレーキダクトの設計が以前のレギュレーションの下でメルセデスによって合法的に供給されたパーツに基づいていたことを認めている。「2019年にブレーキダクトに関する情報の移管はかなり合法だった。我々のデザインのためのスタート地点としてそのデータを使用している」「ルノーは2019年シーズンに2020年のレギュレーションを適用しようとしている」デトロイトの近くで育ったオトマー・サフナウアーは、ミシガン州が飲酒年齢を18歳から21歳に引き上げた1970年代と状況を比較している。「遡って振り返り、『現在の飲酒年齢は21歳だ。昨年は君は19歳だったときにビールを飲んでいるので、刑務所に入れ』と言うことはできない」とオトマー・サフナウアーは語った。「我々は、他の人々がやっていないと主張していることをしていると非難されてきた。それは絶対に間違っている」「人々のコンセプトやアイデアを見て、それを自分のものにすることは何十年にもわたってF1で蔓延していることだ。すねに傷をもつ者は他人の批評などしないほうがよい」