レーシング・ポイントF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは、メルセデスから供給されるパーツではレッドブル型の“ハイレーキ”コンセプトを実現することに制約があったことも、今年のマシンでコンセプトを変更した理由だと語る。レーシング・ポイントF1チームの新車RP20は、F1バルセロナテストでカバーを破るとすぐに“ピンクメルセデス”と呼ばれた。なぜなら、昨年メルセデスがタイトルを獲得したW10のほぼ完コピと言えるほど酷似しているからだ。
レーシング・ポイントの新車RP20のその類似性にはライバルの一部が不満を抱いており、マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは“コピー・ポイント”、他のドライバーは“トレース・ポイント”と呼んでいる。だが、レーシング・ポイントF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは、その通りであると開き直る。「我々はすべての規制の範囲内に収まっている」とオトマー・サフナウアーは Reuters に語る。「我々たちは彼らのマシンの写真を撮ったが、デザインと開発は完全に我々のものだ。我々には空力に取り組んでいる約125人の人々がいる」以前は、レーシング・ポイント(フォースインディア)がレッドブルのハイレーキの哲学をコピーしていた。しかし、メルセデスのF1エンジン、ギアボックス、リアサスペンションを使用するとそのルートは不一致が生じた。「我々は常に妥協していた。我々はメルセデスのギアボックスを走らせていたが、リアサスペンションとレッドブルの哲学の空力でやれることについて彼らのリアには制約があった」「我々は常にそれから離れたいと思っていたが、これまでそれができるような豊富なリソースを手に入れられなかった」ビジェイ・マリヤが所有していたフォース・インディアは、2016年と2017年にコンストラクターズ選手権を4位で終えたが、経済的に困窮し、2018年シーズン途中に破産。だが、カナダの億万長者ローレンス・ストロールが買収してレーシング・ポイントF1チームとして再生を果たし、2021年にはアストンマーティンのワークスチームとして活動していくことが決定している。2021年には競技の場を平準化を目的とした予算上限を含めた新しい規則によって大幅なオーバーホールが予定されている。それまでにレーシング・ポイントは新しいファクトリーを建設している。そして、ファクトリーが完成した際には、これまでレッドブルで仕事をしていたアストンマーティンの100名のスタッフが合流する。レーシング・ポイントF1チームは、シーズンを通して堅実なポイントを獲得し、早期に2021年に切り替えることができるほど十分に競争力のあるマシンを持っていると考えている。「現在、我々の従業員は465人で、シーズン中盤には500人を超える予定だ。ビッグチームは1,000人を超えている」とオトマー・サフナウアーは語る。。「半分の人的リソースの革新するのは本当に難しいです。もし…人員数によって制限されているなら、速いフォロワーにならなければならない。我々はアストンマーティンの誇りをもってやっていかなければならない。我々はそれを承知している」「雇うために1年ある。私は人を雇うためだけに雇うのは好きではない。我々は革新を可能にし、グリッドの先頭に立つために適切な人を雇わなければならない。それには時間がかかる」オトマー・サフナウアーは、最終的には900名ではなく600名が適切なサイズである可能性があると語る。「予算の制約ではない。人材をどれだけ迅速に雇用できるか、競争力を高め、構造を整えるために何が必要なのか、それが必要な数を決定する」2020年のマシンの開発が終了し、すべての焦点を2021年に向けられるポイントは、すべての競合他社にとって重要となる。「競争力が高いほど、迅速に切り替えられる」とオトマー・サフナウアーは語る。「競争力が低ければ、今年は追いつく必要がある。今年は捨てることはできません。我々には今年にも期待がある」チームはまた、新しいシルバーストンのファクトリーの建設が邪魔にならないようにしなければならなかった。「F1の多くの人が、パフォーマンスを落とさずに新しいファクトリーを建設したのを見たことはない。だから、うまくいけば我々がその最初になるだろう」とオトマー・サフナウアーは語った。
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