F1参戦が噂されるポルシェは、ワークス参戦するフォーミュラEをGen3ルールの中間点である2024年までしかコミットしていないことを初めて確認。2022年に見直すとした。フォーミュラEのGen3レギュレーションは2023年から開始されるが、ポルシェは新しいレギュレーションの3年間の全期間でフォーミュラEに参戦する義務を負っていないことを明らかにした。
ポルシェは、2022年にフォーミュラEのファクトリープログラムを見直す予定としている。この評価は、ポルシェが2026年にF1に参戦するかどうかも考慮に入れられる。ポルシェは、2021年末、早ければ11月までにF1参戦について決断を下す可能性があるとされている。先月引退したフリッツ・エンジンガーの後任としてポルシェのモータースポーツ責任者に就任したトーマス・ラウデンバッハは、ポルシェがフォーミュラEでレースをすることが保証されているのは2024シーズンまであることを確認した。「我々にとって、ある段階でフォーミュラEの将来について決断するのは明らかだ。今のところシーズン10(2024年)までとなっている」とトーマス・ラウデンバッハは語った。「フォーミュラEのシーズン10を含め、コミットメントを決定したときには、F1を念頭に置いてなかったと思う」「来年を通して、フォーミュラEを継続したいかどうか、そして、2024年のコミットメントを延長したいかどうかを決定することになる」「その間にF1の決定があるのは確かだ。それは非常にオープンなことだ。F1は他のすべてのプログラムで行うことに影響を及ぼす。それは明らかだ」ポルシェは2020年3月にGen3の登録を通知した。オリジナルの入札書類には3年の期間が記載されているが、FIAとフォーミュラEは2×2のホモロゲーションシーズン計画に取り組んでいることが知られている。ポルシェが、2024年にフォーミュラEから撤退することを決定した場合、正式なコストキャップが導入されるGen3ルールの半分で離れることになる。フォーミュラEのコストキャップは1200万ユーロから1500万ユーロの範囲であることが知られている。ポルシェは、コストキャップに含まれないマーケティングを含めて4000万ユーロを超えると考えられている。ポルシェは、フォーミュラEの最初の2シーズンでいくつかの側面に不満を持っていたことが知られている。それらは、より多くのバッテリー開発の自由のためにレギュレーションの側面を解放したいという彼らの願望を含め、商業面や技術面など多岐にわたると考えられている。ポルシェは、フォーミュラEに参戦する前に独自に設計したバッテリーでミュールカーを走らせ、ある程度のバッテリーやその他の技術面の独立性を可能にするために舞台裏で大きく働きかけたと考えられている。また、アウディ、BMW、メルセデスが9か月以内にチャンピオンシップからの撤退を発表していることで、ポルシェは唯一のドイツメーカーとして残されていることも懸念している。「たとえば、3つのプレミアムメーカーであるBMW、アウディ、メルセデスが撤退した、または撤退するという事実が、我々に考えされているの確かだ」とトーマス・ローデンバッハは語った。アウディは2017年、BMWは2018年にフォーミュラEにワークス参戦しているが、それぞれ初期段階にABTとアンドレッティと技術的パートナーシップを結んでいる。「彼らはすでにチャンピオンシップで長い間過ごしきた」とトーマス・ローデンバッハは語る。「フォーミュラEにはいくつかの弱点があると思う。それについてはフォーミュラE組織とも話し合っている。最適化してほしい点がいくつかあり、そこに未来があると思っている。そうすれば、フォーミュラEの価値が上がると思っている」「全般的に言って、フォーミュラEは、世界的に一定のレベルでバッテリー式電気自動車を使った唯一のチャンピオンシップだ。「我々はそれがどのように発展するかを見ていく。我々は、フォーミュラEがシリーズを開発し、前進するために意見を述べていることに満足している。我々は依然として電動レースを推進することが重要であると考えているからね」