ピレリは、2022年にドライ用18インチF1タイヤの全7回のテストを完了。来月初めにもF1チームに供給するドライタイヤを完成させる。今週、ハンガロリンクで2日間にわたって2022年に導入される18インチのF1タイヤのテストが行われ、マクラーレン、フェラーリ、メルセデスの3チームが参加し、合計で523周を走り込んだ。
2021年シーズンを通して7回のタイヤテストが行われ、ウィリアムズを除く9チームが参加。ピレリにとっても、2022年のメカニカルダウンフォースを生み出すために改良されたF1マシンでテストするという課題に直面した。2022年の新しい空力ルールでは、40年ぶりにグラウンドエフェクト効果が復活する。「当然ながら、異なる特性をもった異なるミュールカーを使用している。すべてのチームが2022年に期待されるパフォーマンスを代表するマシンを提供しようとしてくれているが、それらは異なる」とピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラはコメント。「全般的に非常に一貫性のあるフィードバックがあった。これは、何かを開発するときに非常に役立つ。まったく異なる結果が得られた場合、それを判断するのが難しくなる」ピレリは、2011年以来F1の単独タイヤサプライヤーであり、オーバーヒートに敏感なタイヤを製造していると批判されることがよくある。2022年にピレリに与えられた要件の一部は、次世代F1マシンに加えられる技術的な変更を強化することを期待して、ワーキングレンジを広げることだった。少なくとも理論的には、マシンがより緊密に追従できるように、空力規則が変更されている。しかし、それを実現するにはタイヤが仕事をすることが鍵となる。「オーバーヒートとデグラデーションで特性の異なる新しい18インチタイヤの設計を依頼されている来年は異なるストーリーになる」とマリオ・イゾラは説明する。「非常に高速であるが、過去に比べてはるかに重い現在のマシンでは、タイヤに大きなストレスがかかる」「これはデグラデーションを引き起こし、また別のマシンを追いかけるとダウンフォースを失い、それが追加の要素となっている」「したがって、我々は、来年に状況を変えるためにFIAとFOMと協力している」「他のマシンを追いかけてもダウンフォースを失わず、特性の異なるタイヤで目標を達成できると確信している」「レター(2022年のピレリの目標を概説している)では、相関性の低いタイヤを設計する必要があることを示しているだけであり、デグラデーションの数値はターゲットレターにある」「ターゲットレターでデルタラップタイムが定義されている。オーバーヒートを減らすために、より広いワーキングレングのコンパウンドに焦点を当てる必要がある」「これらがパラメータだ。興味深いものになっている。いくつか他にも技術的なパラメーターがあるが、これが主に我々が合意した要約だ」ウェットタイヤとインターミディエイトタイヤを完成させるための最終テストは、9月15~16日にマニークールで予定されている。ウエットタイヤのテストは2月にヘレス、5月にマニクールでフェラーリが実施している。
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