ピレリが、2019年のF1世界選手権 第16戦 シンガポールGP 決勝でのタイヤ戦略を振り返った。メルセデスのルイス・ハミルトンがロシアグランプリを制した。2番グリッドからスタートしたハミルトンは、バーチャルセーフティカー導入周回中にミディアムからソフトへ交換する1ストップ戦略を採った。
チームメイトのバルテリ・ボッタスも同じ戦略で2位を獲得した。スタート直後と中盤にセーフティカーが導入された53周のレースでは、広範囲に渡る戦略が見られた。キーポイント・トップ10グリッドでは、メルセデスの両ドライバーのみがミディアムタイヤでスタートした。異なる戦略を採用したフェラーリは、ソフトタイヤでスタートした。・メルセデスの2台は、フェラーリよりも長いオープニングスティントを走行し、バーチャルセーフティカー導入周回中にピットストップを行い、ソフトタイヤへ交換した。・3位を獲得したシャルル・ルクレールは、メルセデスのピットストップの2周後、セーフティカー導入周回中に戦略を変更し、ソフトタイヤへ交換する2回目のピットストップを敢行した。・最も順位を上げたドライバーは、レッドブルのアレクサンダー・アルボンだった。ピットレーンからスタートしたアルボンは、ミディアムからソフトへ交換する1ストップ戦略で5位を獲得した。・トロロッソのダニール・クビアトのみがハードタイヤを装着して、自身のホームレースのスタートを切った。他のドライバーのタイヤ選択は、ほぼ均等にソフトとミディアムに分かれた。・1ストップが最速戦略と予測されたなか、15名の完走者中、ルクレールを含む4名が2ストップ戦略を実行した。この結果には、セーフティカーの導入が大きく影響を及ぼしている。各コンパウンドのパフォーマンス・ハード C2:第2スティント用のタイヤとして有効な選択肢と予測されていたが、ミディアムとソフトが良く持ちこたえたこともあり、ハードを使用したドライバーは3名のみだった。・ミディアム C3:ハミルトン優勝の鍵となった。デグラデーションが小さかったことから、ミディアムでスタートしたドライバーは、オープニングスティントを最大限に伸ばすことが可能となり、その後のオプションが幅広くなった。・ソフト C4:ソフトでも長いスティントが見られた。なかでも、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、長い第1スティントを走行し、9番グリッドのスタートから4位に入賞した。ハミルトンが、レース終盤にソフトを使用してファステストラップを記録した。マリオ・イゾラ (ピレリ カーレーシング責任者)「戦略が重要な要素となったレースでした。メルセデスとフェラーリが異なる戦略を展開し、シャルル・ルクレールがライバルたちを終盤に猛追するエキサイティングなフィニッシュが見られました。メルセデスが選択したミディアムタイヤは、柔軟性という観点で彼らにアドバンテージをもたらしましたが、それ以上の驚きは、予測より長いソフトタイヤのライフでした。高温下、ソフトでグレイニングが発生しにくくなり、より良いパフォーマンスが発揮できたと思います。2回のセーフティカー導入がレースの鍵を握りました。これによって、重要な局面で摩耗とデグラデーションが最小化され、タイムロスを最小限にするピットストップの機会がもたらされました。2018年よりも硬い組み合わせを持ち込んだことで、ドライバーたちは、各スティントにおいて、ペースのマネージよりも終始ハードにプッシュすることに集中できたと思います」
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