ピレリが、F1ブラジルGP初日のフリー走行を振り返った。サンパウロに位置する有名なインテルラゴス・サーキットは、最近ピットレーン入口の改修とともに路面の再舗装が行われたため、グランプリ初日のフリー走行においては、路面の改善が重要な特性要素となった。
今日のフリー走行は、最高気温34℃、最高路面温度57℃の暑いコンディションの下で行われたが、この天候は、明日以降続かない可能性があり、特に予選中には断続的な雨の予報が出ている。本日午前のFP1と午後のFP2で、平均路面温度に20度以上の開きがあったことが、両セッション間のラップタイム差の一因にもなった。したがって、各チームは広範囲に渡るコンディションに備える必要があり、本日のフリー走行では、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトの両コンパウンドを使用して、多様な燃料搭載量で可能な限り多くのデータを収集することに集中していた。ニコ・ロズベルグが両セッションでルイス・ハミルトンを抑えて最速タイムを記録し、メルセデスが両セッションでワンツーとなった。ロズベルグは、FP1でミディアムタイヤを使用してセッション自己ベストタイムを記録し、FP2でソフトタイヤを使用してFP1のタイムよりも0.6秒速い本日の最速タイムを記録した。両コンパウンド間の性能差は、平均してラップあたり0.8〜1.0秒となっていますが、路面の改善が進むにつれて、このタイム差は縮まるだろう。ポール・ヘンベリー (ピレリ モータースポーツ・ダイレクター)「セッション開始直後は新しい路面がタイヤ動作に非常に大きな影響を与えていましたが、セッションが進むにつれて路面が改善されていくと、この状況は急速に変化していきました。ここインテルラゴスでは、リアタイヤが鍵となるでしょう。今日は路面温度が60℃近くまで上昇したこともあり、ブリスターの発生が見られました。暑いコンディションの場合には、ソフトコンパウンドでブリスターが発生する可能性は予想していました。今日は両コンパウンド間にラップあたり1秒ほどの性能差が見られましたが、赤旗中断の影響で真のデグラデーションレベルが明確になっていない状況ですので、明日のセッションが非常に重要になります」