ピレリは、F1初の夜間ウェットテストをアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開始した。ピレリは、17日から2日間にわたりアブダビでテストを実施。2011年のウェットタイヤとインターミディエイトタイヤの仕様を確定するため、ヤス・マリーナ・サーキットは水で覆われ、ペドロ・デ・ラ・ロサが12時間のテストで1,000km以上の走行する。ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、プレシーズンのウェット走行の場にアブダビでのナイトテストを選んだ理由を以下のように説明した。
「暖かいことが我々がここにいる理由だ」とポール・ヘンベリーは述べた。「もちろん、ヨーロッパのバレンシアやシルバーストンなどでも多くのウェットテストができただろう。しかし、ヨーロッパではウェットの際に気温も低い」「F1では、マレーシア、日本、考えようによってはシンガポールとったアジアでウェットレースがある。それらの場所は異なるし、雨が降っても周囲の温度は高いままだ」「コンパウンドはウェットコンディションで温度に非常に敏感なので、競技用として異なる情報を与える」「それに太陽によってトラック上の水が蒸発して欲しくないので夜間にテストをしている」テストは、ナイトレースで雨天になった場合の視認性の問題を確認する機会でもある。「今回、初めて夜にフルウェットをテストする。おそらく誰もしたことがないだろうね」とテストを担当するペドロ・デ・ラ・ロサはコメント。「昨日50%の照明でサンプル走行を行ったけど、実際、視認性は日中に雨が降ったときよりも良かった」「今日と明日、照明が100%のときにもっと良くなるどうかは様子をみなければならない」