アルピーヌF1チームのピエール・ガスリーは、2023年F1第13戦ベルギーGPの決勝を11位。惜しくもポイントに届かなかった。12番グリッドからスタートしたガスリーは、好スタートを切って順位を上げるも、1コーナーでの接触でダメージを負って減速したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)絡みの煽りをくらって後退。再び順位を上げるための戦いを強いられる。
終盤、より耐久性のあるミディアムタイヤを履いていたガスリーは、ソフトタイヤの角田裕毅(アルファタウリ)を抜いてポイント圏内への浮上を目指すも、ルノーのパワーユニットのディレート(デプロイ切れ)にも悩まされ、ギャップを縮めることはできなかった。「ポイントを獲得できなかったのは悔しい」とピエール・ガスリーはコメント。「ターン1へのスタートはとてもうまくいって、ターン2への進入でいくつかポジションを上げることができた」「でも、オスカー(ピアストリ)がダメージを負っていて、オー・ルージュの上りでペースが落ちていたのはとても不運だった。何台ものマシンにオーバーテイクされ、彼の後ろに引っかかってしまった。そのせいで難しい状況になってしまい、キャッチアップに回らなければならなくなったし、雨が降る可能性があったので、ソフトタイヤで最初のスティントを伸ばせるかどうか確認しなければならなかった」「雨はそれほど強くは降らなかったので1ストップに切り替えたけど、結局ポイントには届かなかった」「楽しいレースもあったけど、僕たちはまだパワーが不足しているので、それを見つけなければならない」「これから夏休みに入るけど、休養をとって回復し、シーズン後半戦に臨みたい」アルピーヌF1チームは、ベルギーGP直前にオトマー・サフアウアー(チーム代表)、アラン・パーメイン(スポーツディレクター)、パット・フライ(チーフテクニカルオフィサー)の退任を発表。お家騒動のなかでグランプリを迎えていた。「最後に、オトマー、アラン、パットの今後の活躍を祈っている」