オスカー・ピアストリは、2023年前半にマクラーレンのデザイン部門から流れてきた情報により、チームのチャンスについて楽観視していると明かした。マクラーレンは今年、開発中の独自のパフォーマンス目標を達成できず、劣勢な状況でシーズンをスタート。そのため、ピアストリとチームメイトのランド・ノリスは、チームの「アグレッシブ」な開発戦略の成果を待ちながら、グリッドの後方で苦しむことになった。
オーストリアGPを皮切りに、夏休み前のレースで大幅なアップグレードパッケージが投入された。ノリスはペースを大幅に上げて4位を獲得し、今季序盤までMCL60を苦しめていた激しいタイヤデグラデーションも解消の兆候が見え始めた。1週間後のイギリスGPでは、その傾向がさらに強まった。ノリスは2位表彰台を獲得し、その週末にアップグレードを受けたオスカー・ピアストリは4位だったが、3位にふさわしい活躍を見せた。その1週間後、ハンガリーは重大な分岐点となった。シーズン序盤であればマクラーレンは大きく順位を落としていただろうサーキットで。代わりにノリスは再び2位となり、ピアストリはレースの大半でダメージを負いながらも5位でフィニッシュした。「シーズンが始まったとき、明らかにマシンの状態にとりわけ満足していなかった」とピアストリは語った。「明らかにチーム内で多くの変更を加えたけど、もちろん、マシンのアップグレードは一朝一夕にできるものではない」「僕たちは、数カ月前とは言わないまでも、数週間前から開発し、その数字を見ていたので、今後何が起こるかについて楽観的な感覚があった」「しかし、トラックで結果を出せるかどうかについては常に不安がある。それと同じくらい成果を出したことは非常に励みになったと思う」マクラーレンは間違いなく、キャンペーン期間中に最も大きな進歩を遂げたチームであり、1周あたり1秒の進歩を遂げたとの指摘もある。チームはこれに異論を唱えているが、ウォーキングでの前進は否定できない。このチームはかつての本物の表彰台候補へと変貌を遂げ、ノリスによればF1で2番目に速いチームだという。だが、マシン自体のハンドリングは変わっておらず、グリップが向上しただけだ。しかし、この追加荷重は、レース序盤の大きな障害となっていたタイヤのデグラデーションが過去のものとなったという点で、決定的なメリットをもたらした。「ラップタイムという点では、思った以上の効果があったと思う。タイヤを保護するという面でもね」とピアストリは語った。「ブダペストは、僕たちのマシンにとってとてもいいテストだったと思う。例えばマイアミでは似たようなコンディションで、とても暑かったので、文字通り最も遅かった」「ブダペストでは、僕たちはまだ2番目か3番目に速いチームだった。だから、この好転はかなり顕著だったと思う」「チーム内には常に、マクラーレンがここ数シーズンやってきたような方向転換ができるという楽観的な雰囲気があった」
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