元アルファタウリのF1ドライバーであるニック・デ・フリースがトヨタに復帰し、2024年のFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するようだ。Autosportの情報筋によると、2022年にトヨタのリザーブドライバーを務めた28歳のデ・フリースが、今季もともと彼のために用意されていたレースシートを獲得する準備ができているという。
デ・ブリースは2023年にトヨタGR010 HYBRIDル・マンハイパーカー7号車に乗る契約を結んでいたが、F1シートを獲得するための契約解除条項があった。2024年にはデ・フリースは、ホセ・マリア・ロペスに代わって小林可夢偉、マイク・コンウェイとともに7号車をドライブすることになりそうだ。ロペスは、デ・フリースがアルファタウリと契約する前の2023年にデ・フリースと交代することになっていた。アルゼンチン出身のロペスは、2017年まで遡るトヨタとの契約を1年だけ延長することで合意したと見られている。 トヨタは、7月のハンガリーGPを前にアルファタウリを解雇されてダニエル・リカルドに後退したデ・フリースとのレース契約の可能性について口を閉ざしたままだ。チームディレクターのロブ・ルーベンは、今月上旬に富士でAutosportのインタビューに応じ、この可能性を軽視した。「ニックとは同じオランダ人なので、いつも連絡を取り合ってい」とルーペンはジョークを飛ばした。「ニックには多くのチャンスがあると思うし、(過去に)我々のために良いテストもしてくれた」「現在のドライバーラインナップは素晴らしいと思う。そういう意味では問題ないと言えると思う」一方、今年初めに40歳になったロペスは、6年連続でトヨタにとどまる可能性については口を閉ざした。富士でトヨタの将来を確信しているかと尋ねられたロペスは「まだわからない」と答えた。「チームに残りたいけど、もう20歳じゃないからね。どうなるかは分からない。まだ決まっていない」近年、トヨタは11月下旬から12月にかけて、来シーズンのモータースポーツ活動とともにWECドライバーのラインナップを発表している。デ・フリースはアルファタウリに招集される前、2023年にWECとフォーミュラEのデュアルキャンペーンに取り組む構えを見せており、後者のシリーズにはマセラティMSGから参戦する予定だった。2020年/21年のフォーミュラEチャンピオンであるデ・フリースが来年も2つのシリーズを併用するかどうかはまだ分からないが、その場合、スパでのWECラウンドとベルリンEプリックスの日程がぶつかる可能性がある。