世界タイトルを11回、オリンピックの自転車競技では6回金メダルを獲得している自転車競技選手のクリス・ホイが、新しいスポーツに挑戦することになりました。今回挑むのは、4輪のモータースポーツ。英国オリンピック委員会 (BOA)、及び、英国パラリンピック委員会 (BPA)の公式自動車パートナーである英国日産は、先日、クリス・ホイと2016年ロード・トゥ・リオのブランドアンバサダーとしての契約を結んだ。
今後日産は、クリス・ホイにドライバーになるための育成プログラムを実施。このプログラムは現在、日産/プレイステーションGTアカデミーの優勝者に実施している内容で、短期間で、クリス・ホイをトップレベルのモータースポーツドライバーとして活躍できるよう育成する。これまでも試験的に4輪レースに参加し、既にモータースポーツでも才能の片鱗を見せ始めているクリス・ホイは、今年、英国GT選手権にNISSAN GT-R NISMO GT3で参戦。日産が最終的に目指していることは、クリス・ホイを表彰台に上げ、2016年には世界で最も有名な耐久レース、ル・マン24時間に参戦できるよう育て上げること。クリス・ホイは「日産自動車は、英国の経済にとって、投資、製造、テクノロジー、デザインなどの分野において欠かすことのできない存在です。日産は今後、オリンピックのチームGB(英国)やパラリンピックGBのプログラムを通じて、英国スポーツ界へ投資し、成功を導き出すことでしょう。私は、英国日産とこのような形で共に活動できることを、喜ばしく思います。日産のドライバー育成プログラムが既に成し遂げてきた成果は、私自身のモータースポーツへの情熱を熱くさせるものでした。簡単には行かないと思いますが、このチャンスを逃すことはできません。私が最終的に目指しているのは、ル・マン24時間レースに参戦することです」と述べた。英国日産マーケティングダイレクターのギョーム・マズレルは「日産は、自転車選手をレーシングドライバーに育成し、将来的にはル・マン24時間に挑戦させるというかつてない取り組みにチャレンジします。2016年リオ五輪への英国の参加のために、我々は英国最大の自動車マニュファクチャラーとして、英国オリンピック委員会 (BOA)、及び、英国パラリンピック委員会 (BPA)を支援するというコミットに誇りを持っています。我々は、英国日産が実施するリオ五輪キャンペーンを通じて、2016年のリオ五輪に向けた選手たちのストーリーを発信していきます。今回のクリス・ホイの挑戦は、私たちのドライバー育成に関する専門スキル、素晴らしいマシン、経験のあるチームと、クリス・ホイの才能、ドライビング技術、強い意志などを統合させることにより、とても魅力的になることでしょう」と述べた。クリス・ホイは、経験豊富なニッサンGTアカデミー・チームRJNから、レースに参戦する。ニスモアスリートのひとりで、GTアカデミーの全卒業生を、ゲーマーからレーサーに育て上げることに貢献してきたコーチ役のアレックス・バンコムが、今季全7戦のレースのほとんどでNISSAN GT-R NISMO GT3を駆るクリス・ホイのチームメイトとなる。2014年英国GT選手権は、イースターウィークエンド(4月19-21日)にチェシャーズ・オールトン・パーク・サーキットで開幕。金メダルの常連であるクリス・ホイだが、選手権ルールにより「ブロンズ・ドライバー」として参戦する。「私たちにとって、完璧な形です」と日産ダイレクター・オブ・グローバルモータースポーツのダレン・コックスはコメント。「ホイ氏が目指すル・マン24時間は、モータースポーツのオリンピックとも言えるレースです。この果敢なチャレンジに、彼以上に適した選手はいないと思います」