元ウィリアムズのF1ドライバーである中嶋一貴が、フランク・ウィリアムズ卿のご逝去についてコメントを発表した。中嶋一貴は、トヨタがウィリアムズF1にカスタマーエンジンの供給を開始した2007年にサードドライバーに就任。最終戦F1ブラジルGPで引退を発表したアレクサンダー・ヴルツに代わってF1デビュー。日本人として17人目のF1ドライバーとなった
2008年にウィリアムズF1とレギュラードライバー契約を結んだ中嶋一貴は、日本人8人目のフルタイムのF1ドライバーとしてトヨタがウィリアムズへのエンジン供給を打ち切ってF1から撤退した2009年末まで同チームのドライバーを務めた。「突然の訃報に接し、心からお悔やみ申しあげます」と中嶋一貴はコメント。「以前、F1で緊張する私をみかねたサー・フランクから『力を抜いて大胆不敵に攻めるように』と、アドバイスを頂いたことがあります。それは、私のモータースポーツアスリートとしてのコアとなり、ル・マンを三連覇した際にも確実に生かされていました」「F1にとって、また、モータースポーツ全体にとって、偉大なレジェンドを失ったことが誠に残念でなりません。あの穏やかな表情と闘志あふれる眼差しが今でも思い起こされ、信じられない気持ちです。どうか、安らかにお眠りください」また、トヨタ自動車株式会社 GAZOO Racing Company Presidentの佐藤恒治も「フランク・ウィリアムズ卿のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます」とコメントを発表。「フランク・ウィリアムズ卿は、50年以上の長きにわたりのF1発展のためにご尽力されました。トヨタは2007年から3年間に渡ってウィリアムズチームにエンジンを供給するというご縁をいただき、心より感謝しております」「最前線に立ち続ける情熱と不屈の闘志は、我々にとっても、F1だけでなく、現在もWECやWRCといったトップカテゴリーにおいて、モータースポーツに向き合う姿勢として、多くの学びがありました。モータースポーツ業界に輝かしい実績を残された偉大なレジェンドを失ったことが本当に残念です。心よりご冥福をお祈り申し上げます」