ビニャーレスが初日総合トップ、ロッシは総合14番手Monster Energy Yamaha MotoGPがフランスGPのフリープラクティスに臨み、このコースを得意とするマーベリック・ビニャーレスが第2セッションでトップタイムをマーク。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはセッティングに専念して14番手で終えた。初日から強さを発揮したいと考えていたマーベリック・ビニャーレスは予定通りにプラクティスセッションを進め、午前中の第1セッションからトップを争った。
一旦、自らのペースに自信を持つと、タイムよりもセッティングに重点を置きながら1分32秒203を記録。トップから0.217秒差の4番手でセッションを終えた。午後になってコース上に雲が出始めるなか、第2セッションでもまた素早くペースを上げてトップ3へ。終盤のタイムアタックでは1分31秒428へ更新してトップに浮上した。2番手との差は0.190秒。一方のバレンティーノ・ロッシは第1セッション序盤、スペインGP後にヘレスサーキットで行ったテストの成果を確認。ところが中盤になるといくつか問題が発生したため計画変更を強いられることに。素早くピットに戻ってスペアマシンに乗り換えると終盤で1分32秒760へ更新したものの、トップから0.774秒離されて10番手となった。この遅れを取り戻そうと第2セッションも引き続きセッティングを追求。最後の4分でリアタイヤをソフトコンパウンドに履き替えてタイムアタックを行ったが、トップ10入りを逃して13番手に留まった。初日の総合成績では1分32秒320のベストラップで総合14番手。トップのビニャーレスとの差は0.892秒となっている。クアルタラロがホームGPで好調スタートPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロが、フランスGPのウイーク初日に絶好のスタート。フリープラクティス第1セッションでトップタイムをマークし、総合成績でも3番手と大健闘を見せた。チームメイトのフランコ・モルビデリも多くの時間帯でトップ10圏内を維持していたが、最終的には総合11番手で初日を終了した。ホームレースを迎えたクアルタラロは第1セッションから注目される存在。前後タイヤにソフトコンパウンドを履いた最初のラップで1分31秒986を記録し、唯一31秒台をマークして見せた。最高峰クラスのフリープラクティス第1セッションでトップに立ったのは自身初となる。一方のモルビデリは先週のヘレステストで試した新型ウイングレットを実戦使用。第1セッション中盤では一時、5番手まで上げていたが、終盤で少しずつ後退して12番手。ベストタイムは1分32秒887秒だった。午後からの第2セッションでは、ふたりとも第1セッションと同様の作業を継続。クアルタラロは終始、上位をキープし、終盤のタイムアタックで1分31秒713に更新して総合3番手を獲得。モルビデリも1分32秒239へと更新してトップ10に入っていたが、終盤で順位を下げて11番手となった。ウイーク2日目は、前回のスペインGPで1-2を獲得したように、ホームGPでもう一度、その再現を目指す。Monster Energy Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合トップ/1分31秒428)「ウイークを非常に好調にスタートすることができました。素早くセッティングが決まったので、多くの周回を走ることができ、マシンのフィーリングも上々でした。タイヤもまた何も問題はありませんでしたが、最後まで手を止めることなく作業を続けました。それでもまだ改善したい点がありますし、自分のライディングスタイルについても考えたいと思っているので、明日はまた多くの仕事が待っています。あとは天気の行方を注意深く見守ること。そして予選セッションで上位を目指し、決勝で有利な位置を確保したいと思います。フルウエットで走ったことはありませんが、COTAではウエットタイヤによいフィーリングを持つことができました。もし雨が降ればかなり素早い判断が求められることになるので、明日も状況を見極めて方向性を決め、さらに前へ進めるようがんばります」バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合14番手/1分32秒320)「問題がいくつかあり、一日中、悩まされてしまいました。もっとうまく走れると思っていたのですが、まったくペースが上がりませんでした。第2セッションの最後に1ラップだけソフトタイヤでアタックしましたが、トップ10に入ることができませんでした。これから夜を徹して作業を行い、明日までに解決策を見つけ出さなければなりません。そしてフリープラクティス第3セッションでタイムを更新するため、ドライコンディションになるよう願うばかりです」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「明暗を分ける結果となりました。ビニャーレス選手のは非常にフィーリングがよく、決勝用セッティングで好調だっただけでなく、ソフトコンパウンドを履いたタイムアタックではそれ以上の強さを見せてくれました。その一方でロッシ選手は第1セッションでうまくペースをつかめず、この後れを取り戻すために第2セッションでは別のセッティングにトライ。その結果、タイムアタックは1ラップしかできず、トップ10入りを逃してしまったのです。天気予報通りなら、明日はウエットコンディションになります。そうなれば彼はまたQ1を走らなければなりません。私たちチームとしては、もう少しセッティングを向上させるためにもドライを期待するしかありません。明日が雨で、明後日が晴れなら、今日のデータが重要になります」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamファビオ・クアルタラロ (フリー走行総合3番手/1分31秒713)「非常に好調でした。第1セッションの初めはブレーキングの状態に少し悩みましたが、第2セッションではよくなっていい走りができました。ペースも上々で、マシンのフィーリングもとてもよかったので満足しています。ビニャーレスの速さを見ればわかるように、このコースはヤマハのマシンに合っているのだと思います。私自身はホームGPをエンジョイしており、プレッシャーを感じたりせずにファンとともにいい戦いができています。明日はグリッドを決める重要な日になるので、このまま好調を維持して作業を続けていきたいと思っていますが、やはり天候は気になるところです」フランコ・モルビデリ (フリー走行総合11番手/1分32秒239)「今日は全体的に順調な一日でした。ミディアムコンパウンドのタイヤが好調で、すべてにおいてよいフィーリングをつかむことができました。でもソフトコンパウンドを履いたときは思ったほどではなく、少し滑る感じがありました。この点については明日までに状態を把握して解決策を見つけたいと思っ...
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