ホンダは、負傷したダニ・ペドロサの代役としてニッキー・ヘイデンを今週末のオーストラリアGPに起用することを発表した。日本GPの金曜フリー走行で転倒したダニ・ペドロサは右鎖骨を骨折。土曜日午後にバルセロナで手術を受けた。日本GPでは青山博一が代役を務めて15位入賞を果たしたが、今週末のラウンドではホンダは2006年にともにタイトルを獲得したニッキー・ヘイデンを出場させる。
MotoGPで13シーズンを過ごしたニッキー・ヘイデンは、今年ホンダとともに世界スーパーバイク選手権に転向したが、アロゴンでは負傷したジャック・ミラーの代役としてMarc VDSで一回限りの復帰を果たしていた。「なによりもダニの幸運を祈っている。彼はいつものようにこれまでよりも強くなって戻ってくると確信している」とニッキー・ヘイデンはコメント。「僕にとってはクレイジーなハードワークだけど、ワールドタイトルを獲得した10年後に昔の“ドリームチーム”に戻れるなんてチャンスだ」「ファクトリーホンダでフィリップアイランドでの週末を過ごすなんて、考えただけでもかなり感傷的だし、僕を信頼してこの機会を与えてくれたホンダにとても感謝している」「また、この参戦を許可してくれた現在のチームとスポンサーにも感謝したい」「全員が僕のためにあらゆる詳細に多くの取り組みをしてくれたし、今は飛行機に乗って、フィリップアイランドに到着することに興奮している。チームのために良い仕事ができることを願っている」「フィリップアイランドに関しては常に考慮しなければならないことが2つある。天候とタイヤだ。でも、大好きなトラックだし、あそこでバイクに乗るのが待ち切れない」ニッキー・ヘイデンは世界スーパーバイク選手権で5位につけている。最終戦のカタールはMotoGPのマレーシアGPと日程が重なる。ダニ・ペドロサはすでに退院しており、水曜日の検査の後、復帰時期についてよりわかってくるとみられている。「手術後の数日間は強い痛みを感じたけど、今は良くなり始めている」とダニ・ペドロサはコメント。「退院して水曜日に検査の予定が入っている。回復時間やいつバイクに戻れるかについてはっきりしてくるのはその後だ」