MotoGP 第15戦アメリカGPのフリープラクティス初日、Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、アメリカはテキサス州オースティンにあるCOTA(Circuit Of The Americas)でフリープラクティスを開始し、それぞれ総合3番手と15番手を獲得した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのアンドレア・ドビツィオーゾとバレンティーノ・ロッシはそれぞれ総合14番手と17番手で終えた。
Monster Energy Yamaha MotoGPのクアルタラロが初日3番手、モルビデリは15番手午前中のフリープラクティス第1セッションはウエットコンディションとなったが、明日以降も変わりやすい天気が予想されていることから、ふたりはウエット用セッティングに取り組むため積極的に周回。午後からの第2セッションはドライコンディョンに恵まれ、クアルタラロが3番手獲得と好調。モルビデリもトップ10を目指したが15番手で終えている。クアルタラロは第1セッション、自ら課題と感じているウエットセッティングに注力。最初の10分間で6番手まで上がり、その後もタイム更新を繰り返しながらトップ10を維持した。セッションの残り10分でドライラインが現れ始めたが、部分的に補修された路面とCOTAのバンピーさが相まって、より一層、難しい状況となり、クアルタラロは最終ラップで2分18秒165のベストタイムを記録したものの15番手に留まった。フルドライのコンディションで行われた第2セッションでは、終盤でリアタイヤにソフトコンパウンドを選択してトップ10確保を目指した。そして全17ラップ中15ラップ目には一時トップに浮上。その後3番手に後退してセッションを終了した。トップとの差は0.202秒。チームメイトのモルビデリは第1セッション、ウエットセッティングの調整と、怪我の状況確認のために45分間を費やした。先週のミサノのテストからさらに前進が見られ、ライディング中は痛みを感じることもなくなっていたため作業に集中。ラップタイムでは全14ラップ中13ラップ目に2分18秒530を記録し、トップから2.658秒差の17番手につけた。マシンの素早い向き変えが要求され、路面のバンプも激しいCOTAは体力的に厳しいコースだが、モルビデリはドライコンディションの第2セッションも果敢にプッシュ。終盤で一時8番手まで上がる好調ぶりを見せたあと、全14ラップ中13ラップ目には2分05秒296のベストタイムを記録し、トップとの差を1.132秒まで縮めて15番手を獲得している。PETRONAS Yamaha SRTのドビツィオーゾとロッシは14番手と17番手ドビツィオーゾはフリープラクティス第1セッションの序盤、フルウエットのなかで2分20秒556を記録して12番手に浮上。その後、コンディションは徐々に回復したもののラップタイムを更新することができず、21番手まで後退してセッションを終了した。第2セッションは慎重にスタートしてコンスタントな走りを維持し、終盤で一時6番手に浮上。最後のアタックで2分05秒137のベストタイムを記録し、14番手を獲得した。一方のロッシは、ウエットコンディションとなった第1セッションでコースの状況や路面の水たまりを確認しながら走行し、最終ラップで2分19秒668を記録して20番手。第2セッションもほとんどの時間帯で20番手に留まっていたが、最後のアタックで2分05秒631に更新して17番手となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合3番手/2分04秒366)「とてもハッピーです。良い一日になったと思います。第1セッションのウエットではセッティングを大幅に変更し、その結果リアグリップが向上しています。順位は上がりませんでしたが、フィーリングが良くなっているので満足できました。第2セッションでは、このコースがレースに適していないことがわかりました。まるでアスファルト製のモトクロス・トラックみたいなのです。もちろん、このことは誰にとっても同条件ですが、安全性の面では非常に良くないことだと思っています。それでも私は、ウエットでもドライでも、どんなコンディションでもベストを尽くします。天候はコントロールできませんが、どんなときも100%で臨みます」フランコ・モルビデリ(フリー走行総合15番手/2分05秒296)「非常に難しいチャレンジになりましたが、私たちは、まさにそのためにここに来ているのです。実際のところ、膝の状態もマシンセッティングも先週のミサノでのテストのときより良くなっていて、走るたびに調子が上がってきています。マシンを私のライディング・スタイルに合わせて調整しており、今日は良い解決策も見つかりました。明日以降も作業を続けながら、できるだけ早く怪我を直したいと思います。ベストを目指します」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「一日のなかでフルウエットとフルドライを経験することができ、とても有意義でした。コースが一部、舗装し直され、それ以外の場所も路面を引き伸ばす工事が行われていましたが、期待したほどの結果は得られませんでした。もともとレイアウトが難しく、加えて路面のバンプによりトリッキーさが増しています。第1セッションでは、以前に比べてウエットでのフィーリングが向上していたものの課題は残っています。第2セッションは一転、フルドライになったのでペースアップを目指しました。明日の第3セッションもこのようなコンディションに恵まれるとは限らないので、終盤でタイムアタックを行い、好結果を得ることができました。今日のデータを持ち帰って分析し、この難しいコースでライダーたちがより気持ちよく走れるマシンを用意したいと思っています」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamアンドレア・ドビツィオーゾ(フリー走行総合14番手/2分05秒137)「午前中のセッションは、やらなければならないことが、たくさんありすぎて、いろいろな意味で'クレイジー'な状況でした。第2セッションには少しずつペースが上がるなかでフィーリングが格段に良くなり、ハードブレーキングとコーナー進入もうまくできるようになりました。でもその他の部分では依然として課題が残っているので、このあともパーフェクトを目指して作業に取り組んでいきます。このコースはとても気に入っています。レイアウトがいいし、純粋なスピードだけでなく勢いを利用することで速さを追求できる場所がたくさんあるのです。そのことが、今日の好調の理由のひとつだと思います」バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合17番手/2分05秒631)「今日はフィーリングがあまり良くありませんでした。とくにウエットコンディション...
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