F1ドライバーとチーム代表たちは、モナコGPを目前に控えた特別な夜を過ごした。彼らは、水曜夜にモナコ市内で行われた映画『F1/エフワン』の先行上映会に招かれ、話題の新作を一般公開に先駆けて鑑賞した。この映画は、ジョセフ・コシンスキー監督がメガホンを取り、ジェリー・ブラッカイマー、ブラッド・ピット、そして7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンらが製作に名を連ねている。
主演のブラッド・ピットは、元F1ドライバーのソニー・ヘイズ役を演じ、ダムソン・イドリス扮する新人ジョシュア・ピアースとともに、架空のチーム「APXGP」でシーズンに挑むというストーリー。第3弾となるトレーラーもすでに公開されており、公開日は国際的には6月25日、北米では6月27日が予定されている。上映会に18人が出席 カジュアルな服装も上映会には全20人中18人のF1ドライバーが出席し、多くはチームウェアを着用。フェラーリのシャルル・ルクレールとカルロス・サインツJr.、そしてアストンマーティンのフェルナンド・アロンソはカジュアルな服装で登場した。一方、アストンマーティンのランス・ストロールは会場に姿を見せなかった。そして、最も注目されたのが、現F1チャンピオンのマックス・フェルスタッペンの欠席だった。彼は映画館ではなく、自宅のモナコのアパートでF1シミュレーターに没頭。Twitchでライブ配信を行い、その新しいアカウント名「FranzHermann69」は、最近ニュルブルクリンク北コースでフェラーリGT3マシンをテストした際に使用した偽名に由来するという。フェルスタッペンは以前から映画への出演オファーがあったことを認めており、ルイス・ハミルトンが関わるこの作品への思いについてこう語っている。「正直に言って、あまり興味を惹かれなかった」「出演について話し合いはしたけれど、最終的には実現しなかった。それでいいと思っている。私はそのためにF1にいるわけじゃない」とコメントしている。通算65勝を誇るフェルスタッペンは、F1の仕事と私生活を明確に切り分ける姿勢を貫いていることで知られ、「パドックを出た瞬間にF1のことは頭から消える。忙しくしているからゴシップに巻き込まれることもないし、そもそもそういうのに興味がない」とも語っている。