ミシュランは、2011年のF1タイヤ供給契約を勝ち取るために、日曜日の午前中に会社の代表がイスタンブールを訪れ、チームとのミーティングを開催すると AUTOSPORT が報じている。来シーズンのF1タイヤ供給については、ピレリでほぼ確定したとみられていたが、ミシュランはチームを説得するために土壇場で条件を改善し、提案を行うという。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、日曜日に会議が行われることを認めている。「チームは1つの方向性に絞っていたが、ここ数日で他の供給者が彼らが提案したもの以上のものを提案したいと申し出てきた」「彼らは以前の最終的なオファーを改善させたものをチームに話すためにここへ来ている」多くのチームはピレリを支持しているが、いくつかのチームはまだF1で証明された記録をもつミシュランを望んでいる。ピレリのオファーは、1チームにつき年間50万ユーロ以下とみられているが、マーティン・ウィットマーシュは財政的な面を考慮しているチームもあるが、他にも考慮されている重要な要因があると語る。「一部のチームはできるだけ安価な供給を望んでいるが、高品質な技術情報とテクニカルサポートを望んでいるチームもいる」「我々はこれからクルマを設計しなければならないが、ダブルディフューザーがなくなり、他の変更もあるため、基本的に変わってくるだろう。そうするためには、クルマに装着するタイヤの特性、スペック、パフォーマンスデータが必要だ」「もしそれが間違っていれば、たとえサプライヤーが50万ユーロ以下でタイヤを売っていたといても、ホイールベースやサスペンション・ジオメトリーを再びやり直すことになるだろうし、我々は50万ユーロよりずっと多くを費やすことになるだろう」「もちろん我々は、タイヤが単に真ん中に穴の空いた丸くて黒いものだとは思っていない。我々は(2005年に)インディアナポリスで何が起こったかを見た。タイヤに耐久性がなければ、簡単にそのような状況になりえる。金曜日に問題が起きて、レースのスタートを中止することになれば、50万ユーロの節約などかなり小さく見えるだろう」ミシュランがテーブルに戻るにも関わらず、ウィットマーシュは、次戦カナダGP前にはミシュランかピレリのどちらかと契約を結べると確信していると述べている。